貴方に5本の薔薇を

家は無事だった

...一応

まぁ、何個か道具は壊れてたけどね

もう食べずに4日くらい経った

人は7日間食べなかったら死ぬって風の噂で聞いたから

食べない日数を数えてギリギリで新しいのを食べる

ついでに雑草も探しに行こう

俺は大事な着物を持って外に出た

辺りに主が居ないから声を張って呼ぶ

物々交換で多めに入れてくれるのはここしかない

少し遠いけど食べ物のためなら頑張れる

おばあさん...優しいな、有難い

にしても今日暑いな、

おばあちゃんに芋を貰う時なんて本当に運がいい日だけ

いつもはこの山に来て雑草を取っている

そんなことを呟いていたら

そう言い初兎ちゃんは去っていった

話しながら食料調達してたので意外とすぐ終わった

今は1945年の6月30日、いつ戦争が終わるのだろうか

いつ...この地獄が終わるのだろうか

いや、日本が戦争に勝つまでは贅沢はしたらダメだよね

彼が帰ってきたらそんな事どうだっていいのに、

次の日

2人は途切れることなく彼氏の話をしていた

悠佑さんといふさん、って言うらしい

きっと2人とも凄くいい人なんだろな...

ないくん...ないくんは、

ねぇ...ｯ辞めたっていいじゃん！行かないでよ！

ごめんね、でもこれも国の為なんだ

国がなんだとかどうだっていい！だから...！

りうら...、俺が居なくなっても良い子で待っててね、

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