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太陽が明るく輝く昼頃、僕は街中を軽い足取りで歩いていた
少し視線を動かすだけで映る大きな建物らを見ながら、今日の予定を思い出す
今日は新しくできたショッピングモールに行き、時間を潰すつもりだったけど特に興味を惹かれるものがなく、予定より早くに出てきてしまった
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ポケットに手を入れると、紙の感触があり、それを引っ張り出した
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面倒だと思いながらメモに目を通す
メモには野菜や肉、掃除道具など様々なものが書いてあった
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メモをもう一度ポケットに入れ、僕はスーパーへと向かった
スーパー内は寒く、体が震えそうだ
僕は足早に野菜コーナーへと向かう
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お目当ての野菜を見つけ、カゴに入れた
次はお肉コーナーへと向かう
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様々なお肉が並ぶコーナーをじっと見つめる
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メモに書いてあるお肉を入れ、ついでに僕が好きなお肉も入れた
買うのは僕なんだし、いいよね
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掃除道具のコーナーに行かないと
この時点でなかなかの重さがあるが、まだメモの三分の一しか入れていない
…筋肉をつけなきゃな、と頭の片隅で思った
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カゴの中には、メモに書いてあったものと僕が欲しいもの、あと他のみんなが好きそうなものが入っている
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かなりの量を買ったから金額はいくらになるやら
僕は思いカゴを持ってレジに並んだ
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両手には大きな紙袋を持ち、玄関の扉を軽く蹴って開ける
きりやんやスマイルがいたら行儀が悪いと怒るんだろうけど
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玄関を開けると目についたのは少ない靴だった、どうやら僕以外も何人か出かけているようだった
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僕の靴より小さい白と水色が入っているシンプルな靴、それは間違いなく、なかむのものだった
もしかして、今家にいるのはなかむと僕だけ…?
そう思ったのも束の間、すぐ隣に置いてある靴を見て固まった
青と黒、そして白が入っている靴は間違いなくきんときのもので、僕の心は一瞬にして沈んだ
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少々気まずさがあるが、僕はそれを振り切り、リビングへと足を進めた
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リビングから聞こえるのは紛れもなく僕のメンバーの声だった
何かを言い争っているような、よく、わからない声
遠くてよく聞こえないが、ゲームでもやっているのだろうか
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嫌な風がほおを伝った気がし、身震いした
ここは室内なのに、何故か寒い
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嫌な感じがする
僕がただ、ここに居心地の悪さを感じているからだろうか、それとも、僕によからぬことが起きてしまうのか
まぁ、そんなことは今どうでもいいだろう
問題は、僕が2人の前でしっかりといつも通りでいられるかって事
大丈夫、僕ならやれる
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僕はいつも通りの様子でリビングに入った
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はずなのに
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目の前にはなかむに馬乗りになっているきんときと、服が下にずれているなかむがいた
僕とばっちり目があった瞬間、なかむの顔は林檎のように赤く染まった
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居心地が悪そうにするきんとき、僕の誤解を必死に解こうとするなかむ
それはまったく持って滑稽で、僕はきっと、この出来事を、軽く笑い飛ばさないといけないのだろう
だけれど、今の僕にそれをするのは不可能で、僕の頭はここから離れろという危険信号を出している
のにも関わらず、僕は未だに動けない
と、その瞬間、僕の手からたった今買ってきた買い物袋が床へと起きた
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その音を聞いた瞬間、僕は、その場から走り出した
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なかむときんときの声を振り切って、その場から逃げ出す
僕はここに居れない、居てはいけない
…そんな気がしたから