長編物語

俺は殺し屋

今回のターゲットは 橘 絢

言わば、俺の彼女

俺は殺す為に彼女に近づいた

絢は1週間後殺せと指示が 入っている

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1週間後は絢と俺の2年記念日

記念日と殺す日が被るなんて 最悪だ

彼女に愛着が湧かないように 努力してきた

冷めたと思われないように バレないように

けどそんなの無駄だった

記念日の日は俺ん家に絢が来る

その時に殺す

花巻さんは絢の従兄弟

花巻さんは知らないだろうな

1週間後に絢が俺に殺されるなんて

、だから殺し屋は嫌なんだ

愛着が湧いたら全部お終い。

殺すのに時間がかかって、殺せなくて 組織で殺される

今の俺の状態

せめてこの日だけは

絢の傍にいさせて

時間がどんどん過ぎていく

残りの時間はわずか3日

俺は絢の言葉と行動に少し 疑問感を持ちながらも絢の 意見に賛成した

あーぁ、なんでこんな可愛い んだろう。 ずっと一緒にいたいのに

手放さなきゃいけないなんて。

俺は家に帰るもスーツに 着替えて組織に向かう

ボスの扉を3回ノックし、 部屋に入る

短く返事をし、俺は部屋から 出ようとする

扉が急に開き、誰かとぶつかった

及川さんは悪魔のような笑みを 浮かべて俺の横を通り過ぎる

その途中で

ほんと、悪魔みたいな人だ

家に帰り、ベッドにダイブする

殺したくない

できるならずっと一緒にいたい

俺はそんな独り言を呟いていた

お風呂を出たあと、お決まりの コーヒー牛乳を飲む

この時間が最高に幸せな時間

笑みがこぼれる

それと同時に

そんな自分の独り言。

集合時間は10時半

10時に家を出て、スマホで時間を 確認しながら集合場所へと向かう

途中知らない女に話しかけられた けど無視した

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集合時間5分前になって 絢は来た

そんな会話をしながら俺は 絢の手を取る

こうして一緒にいられる時間も 今日で最後

俺は絢にそっと口付けをして 唇を離す

キスを待つ絢を見ると心が痛い

俺は絢を人気のないところへ 連れ込むと

絢の顔を優しく撫でて 深い深いキスを何回も 繰り返す

絢の首に俺の歯型を付ける

談笑をしながら水族館へと 向かう

英くんに映る私はキラキラ している

私は自分の顔が大嫌いだった 低い鼻に、汚い二重

でも、そんな私でも英くんは 大事に愛してくれた

英くんの瞳に映る絢が 1番好き

後ろからシャッター音が 聞こえる

振り向くと英くんがスマホを 構えていた

幸せな時間。 ずっと続いて欲しい時間

けど、時間は待ってくれない

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私からのプレゼント

英くんが好きそうなシンプルな 洋服

今年の冬は寒いから、私は マフラーを編んだ

そして、私から英くんに 今までの思い出と手紙

英くんは自分のカバンから 箱を出す

その箱から出てきたのは シンプルなネックレス

ネックレスの先にはハートが 付いている

私は後ろを向き、英くんが 付けてくれるのを待つ

マフラーを取り出し、英くんに巻く

マフラーから出てくる英くんの 顔が可愛い

楽しい時間はもう終わり

明日はきっと英くんが絶対 喜ぶプレゼントだよ

最期ってなんだか悲しいね

俺は絢から貰ったマフラーを 抱きしめながら

人目のつかない路地裏で 静かに泣いた

今日は絢を殺す日

1週間なんてあっという間だった

そう言いながらも絢の悲し顔は 見たくないから行く

絢を殺さなきゃいけないのに

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インターホンを押すと絢の声 が聞こえる

扉が開いて、中に入る

扉を開けた先には沢山の飾り付けが あって、俺たちの写真もあった

絢の顔は少し悲しそうで 俺は少し気になった

絢がイスをだして俺を手招きする

机の上には絢の手料理。 豪華な食事

絢の料理は全部上手い

絶品だった

俺は荷物置き場に行って 包丁を手に取る

リビングに戻る

包丁は後ろに隠して絢に 近づく

そう言うと絢は俺の腕を 思いっきり掴み

自分の腹に寄せる

何が起きた？

目の前には血まみれで 倒れる絢

絢の腹には俺が持っていた 包丁が刺さっている

俺の頬に自分の手を重ねる絢

絢の手がポロッと落ちる

12月5日

俺は記念日の日に最愛の彼女を 失った