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葵海
っ、？！
葵海
はぁ…はぁ…っ、ゆ、夢…？
葵海
っ、夢、ならばどれほど良かったんだ…
未だに瑠海のことを夢に見る
忘れたものを取りに帰るように
古びた思い出の埃を払う
葵海
…ｸｽｯ
葵海
瑠海、この時めっちゃ笑ってたなぁ…w
葵海
ｯｯ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
戻らない幸せがあることを
最後に瑠海が教えてくれた
言えずに隠してた昏い過去も
葵海
俺、人間に虐められてたんだぜ、？
葵海
知らなかっただろ？wﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
葵海
でも、瑠海が居てくれたから…
葵海
瑠海が居なかったら永遠に昏いままだった…！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
葵海
ありがとうな…！
葵海
俺、瑠海のおかげで人間が好きになった…！
葵海
きっともうこれ以上傷つくことはないと分かってる…！
葵海
でも…辛い、悲しい、置いていかないで…！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
葵海
あの日の悲しみと…
葵海
あの日の苦しみを…
葵海
その全てを愛してた…瑠海と共に
胸に残り離れない苦いレモンの匂い
葵海
……
雨が降り止むまでは帰れないな
葵海
今でも瑠海は俺の全てだ…
葵海
……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
葵海
瑠海ッ！！
瑠海
……(所々の体に穴が空いて、服がボロボロになっている
鬼神
ぁ、葵海…
葵海
瑠海！なんでっ！
藤崎 悠翔
葵海…
葵海
っ、…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
紅輝
くそっ、…
葵海
なんで、俺を一人にするんだよ…
暗闇で瑠海の背をなぞった
その輪郭を鮮明に覚えている
葵海
……
受け止めきれないものと出会うたび
溢れてやまないのは
葵海
涙だけ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
葵海
瑠海、何をしていたんだ？
葵海
何を見ていたんだ？
俺の知らない横顔で
瑠海
どこかで葵海が今
瑠海
私と同じような
瑠海
涙にくれ…寂しさの中にいるなら
瑠海
私のことはどうか忘れてください
そんな事を心から願うほどに
瑠海
今でも葵海は私の光
自分が思うより
恋をしていた瑠海に
あれから思うように
葵海
っ、…ケホッ
息ができない
あんなに、傍に居たのに
まるで嘘みたい
瑠海
『んっ！このクレープ美味しい！』
瑠海
『葵海、今度みんなで水族館行きたいね！』
瑠海
『天国って本当にあるのかな？』
葵海
……
とても忘れられない
それだけが確か
瑠海
『ねぇ、葵海…』
瑠海
『私ね、今が一番幸せだな！ﾆｺｯ』
あの日の悲しみさえ
あの日の苦しみさえ
葵海
ｯｯ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
その全てを愛してた
瑠海と共に
胸に残り離れない
苦いレモンの匂い
ﾎﾟﾂ､ﾎﾟﾂ(雨
葵海
！
葵海
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
葵海
あーあ…
瑠海
『こりゃあ、雨が降り止むまで帰れないね』
葵海
瑠海は…
切り分けた果実の片方のように
今でも瑠海は
葵海
俺の光
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