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うわ、好きすぎるやばい、…🫶🏻️🤍 紫赤 桃 はよくみるけど紫くん受けはあんまりみないから新鮮だった~! この3人大好きなペアだから助かるっ…(( 桃紫 黄 で依存系いけますか…? ドースバースがみたいです…設定は任せる()
リクエスト書いてくださってありがとうございます!! 今までテラーで読んできた話の中でまじで1番好きです!!
赤桃×紫 『 ビターチョコレートの仰せのままに 』
R18↑
ケーキバース
-次のニュースです。17日午前7時頃、『皮を剥がれた人が倒れている』と通報を受け、駆けつけた警察官が10代後半くらいの男児を発見。その場で死亡が確認されました。
-捜査官は”フォーク”による犯行と見て調査を進めています。
-フォークによる犯行が目立っています。十分注意するよう呼び掛けています。
朝飯を食べながら、何気に点けたテレビから流れるニュースを見る。
恐ろしい世の中だ、全く。
”フォーク”と”ケーキ”
俺のような一般人とは違い、それ以外の性を持つ人間。
フォーク…
先程のニュースのように、 猟奇的殺人事件を犯す事がある為、 社会的には恐れられ忌避されている。
それも何故かと言うと、もうひとつの性、”ケーキを食べたい”という欲求に逆らえなくなり、見境なくケーキと分かった人間を捕食してしまうらしい。
何でも、フォークからすると俺たちが食べるような食事では味覚を感じれなく、ケーキの人間はこの世のどんな食べ物よりも甘く美味しいらしいのだ。
でもこのフォークも、普段は俺たち一般人と見た目も感情も全て大差無い為、判断が出来ないのだ。
反対にケーキは、
フォークから常に捕食対象にあり、まだ右も左も分からない、反抗も出来ない幼い頃に誘拐や監禁、事件に巻き込まれたりと、悲しいことに半数以上が捕食されてしまう……。
まあ、俺には関係の無いことだ。
朝飯を食べ終え、空いた皿をシンクに置いておく。
その内、母親が洗ってくれるだろう。
リビングにある電子時計を見ると08:00と表示されていた。
おっぴったし
スクバを手に取り、行ってきますと小さく声を漏らすも返事はない。 俺はそのまま家を後にする。
「うい」
「おーおは」
「お前また8時に家出ただろ!」
両手をズボンのポケットから出し、スマホで時刻を確認すると、8:02と表示されている。
「8時集合だって言ってんだろ!」
「2分ぐらい誤差だろw」
「遅刻してる側が言うもんじゃねーw」
こいつらは俺の幼馴染。 細けーこと言ってくるうるさい奴がらん。 もうひとりはなつ。
幼い頃からの幼馴染。 と同時に俺の想い人である。
俺たちはずっと同じ学校に進学し、今ではもう高校3年生。 15年来の付き合いだ。
恋心を自覚したのは中学の時。何年だったかは忘れた
約4、5年、俺は未だに想いを伝えられずにいる。
どう考えても普通じゃねーよ
男が男を好きになって、しかも、たったひとりではなく複数…。 俺にはどっちかは選べない。2人でないと意味が無い。
本当に本当に好きなのに、一般的に見てズレているだろう俺の想いを2人に伝えたとして、拒絶されるのが怖いから俺はこの想いを墓まで持っていこうと思っている。
2人と親友でいることが出来なくなる方が俺には致命的だ。
昼休憩、弓道場の裏側で昼飯を頬張るのが俺たちの日課。
こいつらは育ち盛りの男子高校生だと言うのに、とても少食で、二段弁当の一段の3分の2程度の量しか食べない。 普通に心配が勝つレベル。
それでも俺よりも少しだけ、ほんの少しだけ 体格が良いのだから意味がわからない。
どこから栄養摂ってるんだ?
そして俺が食べ終わると決まって2人でトイレに行く。
女かよ
そんな当たり前の日常を壊す出来事が。
確か8月の蒸し暑い日、俺の部屋にはエアコンが無くて____
「あーちー」
「だから俺の家はやめとけって言っただろーが」
「今日はお前の家の気分だったんだよおー」
部屋の床に寝転がり、手持ちの扇風機で少しでも暑さに抵抗しているなつ。
いきなり仰向けの状態から上半身を起こし、よし、プロレスごっこすっか とひと言。
ついに暑さで頭もぶっ壊れたらしい。
「もっと暑くなんだろ」
今まで珍しく静かにしていたらんも口を開く。
俺たちに呆れたのか、イヤホンをして再び机と向き合った。
なつと一緒にすんじゃねーよ 別に俺は賛同してねーだろ
「うっせうっせ」
俺の方を見るなつ。 一瞬の沈黙のあと、俺に飛びかかってくる。
「やめろって!w」
汗が体に張り付いて気持ち悪い。 そんな中、こんなに密着していたらもっと汗かくだろ
勿論、俺にはまたとない機会だけどな 好きな奴とプロレスごっこと言う形で自然に密着出来るんだから。
多少むさ苦しいけど…w
運動神経の無いこいつは見様見真似でも体の動かし方を掴めていないからか、簡単に俺にひっくり返された。
俺はなつの上に跨り、誇らしげになつに俺の勝ちだと宣言する。
その時、揺れた髪から汗が滴り、なつの顔に飛んだ気がした。
まあ、仕方ないよな? 汗かいた状態で暴れてんだから
「…あま」
甘…?
口に汗が入ってしまっただろうか。
それよりも、甘いって何だw 汗はどっちかと言うとしょっぱい部類に入ると思うんだがな。
ついに味覚まで暑さにやられたか
「拭いてやるから、ごめんなw」
タオルを取りに行こうとなつから視線を逸らし、立ち上がろうとした瞬間腕を引っ張られバランスを崩す。
「へ」
驚いて情けない声が出てしまった。
先程までとは逆に、俺の視界にはなつと天井を映す。
「なつ?」
目が合わない。 どこか狂気的な、漫画などでよく見るハイライトが消えたような、グルグルとしている瞳をしているなつ。
明らかに様子の違うこいつを心配に思い声を掛けるも返事は無かった。
無言のままのこいつによって、俺の両腕は床に押さえつけられる。
頭の中では好いてる奴に押し倒されて美味しい状況だと思ってはいるが、俺の本能は危険信号を出しているようで、体は反射的に押さえつけられた両腕に力を込め、抵抗している。
「ちょッ」
普段なら力でなつに負けるなんて天地がひっくり返ってもないはずなのに、俺が全力で抵抗しても押し返す事が出来ない。
体は拒否しても、頭の中では求めているからなのか。
「なつッ!」
両腕を防がれた後は、足でも抵抗出来ないように、太ももの裏側になつの足が入ってきて、足を閉じることも、思い切り蹴る事も出来なくなってしまった。
この体勢、モロ アレやん…//
「お、いッ!…ひッ、きも、いって!」
俺の首に垂れる汗を何度も舐められる。
流石に汗を舐めさせていい気分とは言えないだろ。 汚いし、心配が勝つわ、バカが
らんは何してんだ! 気づけよバカ!クソ前モが!
「らんッ!ら、ん…ッ」
「うるさい」
「は、あ?、ッん?!」
俺の口の中に侵入してくるなつの舌。
「んぅ…ッ//」 ジュルジュルジュル❤︎
俺の口内を動き回るなつの長い舌。 それを意識するだけで俺の口からは唾液が溢れ出し、何か体の奥の方が締め付けられるようだ。
変な、感じ…ッ、
「まっ、へッ、らへッ//…ん”ッふッ///」 ぢゅうぅ~~~~~~❤︎
俺の舌と口に溜まった沢山の唾液を吸い上げられる。
「あ”ッ…は、…はぁーっ♡」 トロン❤︎
「ははっ、あっまw」
「なにその顔、かわいー…」
再びなつの顔が近づいてくる。
供給過多。
好きな奴にいきなり押し倒されて、キスされて… 段階ぶっ飛ばしてるっつの…
「ちょっとちょっと!何やってんの!?なつ!」
「うおっ」
「んはッ、…はぁー//…はぁー/」 プハッ
いつの間にか机から離れて俺達の方へ来ていたらん。 俺に覆い被さるなつの肩を掴んで、自身の方へ引き寄せ、俺から仰け反るように引き剥がされたなつ。
散々乱された呼吸を整えながら、朧目で2人を見る。
「うーわ…/もう手遅れだったか…」
らんがなつをジト目で見る。 その視線から逃れるように、反対側を見ているなつ。
「2人で約束したやん」
「ごめん…」
「謝るのは俺じゃないでしょ?」
2人で?約束? フワフワした頭に浮かぶ言葉。
俺にだけ内緒にしてることがあんの?
「大丈夫?いるま」
「ごめん無理やりすぎた…」
なつを越えて俺の元へ来、上半身を起こしてくれる。 そのまま自分のハンカチで俺の口から垂れた唾液を拭ってくれる。
その時、らんの喉から唾を飲み込む音が聞こえた気がした。
馬鹿な事をしているあいつらは放っておいて、イヤホンで周りの音をノイキャンし勉強に勤しんでいた。
しばらく集中して、キリのいい所まで終えた俺は、 ずっと同じ姿勢で凝り固まった体を伸ばし、イヤホン越しに聞いていた音楽をストップさせる。
すると先程までギャーギャーと騒いでいた声は無く、代わりに聞こえたのはいるまの嬌声。
は?
俺は驚いて椅子から立ち上がり、イヤホンを外す。 後ろを振り返ると、机に隠れて見えるなつの背中といるまの両膝。
一瞬で状況を理解し、なつをいるまから引き剥がした。
俺となつが交わした約束。
中学生の頃だったかな?何年生の頃だっかは忘れたけど
俺となつは所謂フォークと呼ばれる人種。 世間から見れば、まあ、殺人鬼とか何とか呼ばれる時もあるよw
だから俺達は素性を隠して生きているんだ。
俺が味覚を失ったのは中1の頃。 なつもだいたいそれくらいだったかな?
それはちょうどいるまを意識し始めた頃だった。
俺は食事が大好きで、よく食べる子だった。 それがいきなり、何も味がしなくなり、消しゴムを食べているような、まるで食べ物ではない何かを食べているような感覚がして、喉を通らなくなった。
それでも学校へ行けば、みんなの前で食事をする事だってある。 そんな時は無理やり飲み込み、後から指を突っ込んで吐き出していた、お互いに。
いるまを意識し始め、約1、2年程経った時、 いるまが俺たちの前で泣いたことがあった。
バスケの試合、もう1勝すれば悲願のベスト4入りを果たせる試合で、僅か2点差で悔しくも敗退。
この試合に懸けてきた思いは、普段のいるまを見ていれば一目瞭然だった。
その試合を観戦しに行っていた俺達と、いるま3人だけになった時、初めて悔し涙を見せたいるま。
そんないるまの感情とは裏腹に、俺達2人は猛烈な衝動に襲われた。 それはいるまの涙から香る、とてつもなく甘い香り。
味もしない物体を普段食べている俺達からすれば、それはどんな高級食材よりも、世界三大珍味と言われる食べ物よりも、高級で珍しく、久しぶりに食欲をそそられる物だった。
俺達は帰路途中、いるまが”ケーキ”である事を確信した。
と同時に、俺達2人、いるまを守る為の契りを交わした___
「2人で約束ってなに?」
どこか不安気な表情のいるまが、俺の腕を掴み問う。
「あー…」
俺はなつと顔を見合わせ、なつも仕方ないと言った素振りで首を横に振る。
お前のせいだけどな
「えっとね」
俺は、昔なつとした約束の話をいるまに話した。
その約束とは、まずひとつ、俺達がフォークである事をいるまに悟られないこと。 あまり世間体はよくないフォークだ、身近にそんなのがいるって分かれば怖がらせてしまうかもしれない。
ふたつめ、いるまがケーキである事を俺達からは言わない。 ケーキの人種は、自分自身では気づかない事が多いと言う。 自分がケーキだと自覚すれば、必要以上に社会に怯えて暮らす可能性が出てくる。
みっつめ、ケーキである事を知らない彼を俺達が守る。 フォークにはひと目でケーキの人種が分かる奴らもいると聞く。 俺達は必ず、一緒に登下校し、待ち合わせ場所もいるまの家のすぐ側に決めた。
「俺が、ケーキ…?」
混乱するのも無理はない。 いきなり、自分が捕食される側だと告げられれば信じ難いものだろう。
が然し彼は、むしろ好都合だと言わんばかりの笑みを浮かべ、俺にデタラメなキスをした。
「は、」
予想だにしなかった彼の行動に困惑が勝つ中、 彼は誇らしげに笑い、
「俺ってお前らからすれば喉から手が出る程欲しいんだろ?」
そう言いながら、俺に擦り寄ってくる。 あまり近づかれると、押し殺したはずの衝動が先程のなつのように暴走してしまう。
そんな俺の気も知らないでいるまは言葉を紡ぐ。
「俺を食べろよ」
「考え事?」
「ちがッ、うぁッ///」
「んじゃなに?」
「んやッ…、そ、こ触ん”ッなッ///」
俺の背後から手を回し、2つの内の1つの突起に軽く触れるなつ。
なつには俺の表情は見えないだろうから、考え事?なんか聞くらんが全部悪い。
「言わねえと今日は酷くするよ?」
「ね、いるま?俺達の食事中は俺達の事だけ考えてって言ったよな?」
恋人関係になってから分かった事がひとつ。
こいつらはメンヘラ気質で、身内愛が激しいこと。 俺もそれに対して悪い気はしていない。
「バッ、カ…話、ん”きけッて!//」
絶えずいじらしく与えられる快感がもどかしい。
中途半端な快感に耐えながら昔の事を思い出していたと2人に話す。
「そんな感じだったね~」
「あん時のお前、最高に雌ガキ臭したわw」
「キッショ…まじで、…ッひ!、?」
きっしょい発言をするなつに気を取られ、なつの顔の方を向こうとしていた矢先、急に冷たいものが体を這う感覚に驚く。
自身の体に目を移すと、透明度の高いドロっとした茶色い液体が俺の素肌に伝う。
ベタベタしていて気持ち悪い。
「なんだよコレ…」
「何って...はい」
俺の肌から液体を人差し指でたっぷりすくい取り、それを俺の口まで運ぶらん。
舐めろってこと?
「メープルシロップ?」
舌先だけを出し、チロっと舌にあてる。 甘い。
「やっぱり美味しいんだ?」
「甘いだけ」
美味いかと言われると微妙なところだ。 でも栄養の百貨店と言われる程には体に良い成分が含まれているらしい。
「へー?」
らんが何か不敵な笑みを浮かべている気がする。 声の抑揚が上がった気がした。
「コレ全部舐めて?俺舐めても不味いだけやし」
「汚い」
「酷ない?wんね、なっちゃん」
「まあ、らんだしw」
でも俺もメープルシロップの味思い出したいんだよなーと言いながら、背後から俺の頬を親指と人差し指で摘むなつ。
摘まれた反動で口から空気が抜け、少しの隙間が出来る。
その隙を見逃さなかったらんは、俺の口にメープルシロップがたっぷり付いた人差し指を入れてきた。
「ほら、ちゃんと綺麗にして?」
「んッむぅ...ッん”ふ///」 ヌリュクチュクチュ❤︎
ただ俺がメープルシロップを舐めるだけじゃなくて、口に突っ込まれた指で俺の口内は犯される。
「ココ、いるまがすぐ腰抜かしちゃうところだよ」
上顎の奥の方を指で何度もなぞったり、擦ったりしながらニマニマと俺を見てくる。
らんのくせに調子のんなよ
このムカつく顔した奴を睨み、
「そんな涙目で睨んでも、逆に唆るだけやぞ」
右手をらんの顔面向けて放とうとするが、それは俺の背後にいる奴によって防がれた。
「お痛はめっだぞ」
ぶりっ子すんなきしょいな
「ンはッ...、」プハ
ようやく指から解放された。 らんは俺の口から抜いた指を舐め、美味っと満足気に笑った。
それメープルシロップ関係ないだろ
俺の口端から垂れる唾液をすくい上げ口に含むなつ。
「あー確かにいつもと味違うかも?」
でもやっぱこっちのが美味いわと言って、顔の側面を持ち無理やりなつの顔の方を向かされ、俺のファーストキスと今も変わらない舌が俺の腰を抜かす。
そろそろ前がキツイ...
早く2人の欲しい...
「ずるいなっちゃん!俺はこっちでメープルシロップ味わう」
前に見たホットケーキの上にかかってたシロップ美味そうだったんだよねーと言いながら、再度シロップの容器を掴み、 存在を主張している俺のそれにかける。
「ん”ん”ッ!」
俺はやめろと訴える為に必死に首を振ろうとする。 しかし、なつの俺の顔を抑える手の力が強まり首を振ることが出来ない。
それをいい事に、パクッと口に含むらん。 ねっとりかかったシロップと、俺自身から出る透明の2つの液体を舐めたり吸ったりと好き勝手にされる。
口も下も両方好き勝手されて、もう頭がどうにかなりそうだ。
もうイキたいぃ...ッ
「んあ...はッ...う”、//」
そろそろ迫り来る快感に備え、ギュッと目を瞑り構えていたが、延々と与えられていた刺激が途端に無くなった。
「ッは、?...はーっ、はーっ...」
身体が快感を求めビクビクと震える。
乱れた呼吸を、酸素を取り入れ整える。
「ふっ、イケそうだったのにねえ?切ないねえ?」
「イキたいよねえ?うんうんそうだねえ?」
「...ガチきしょい」
今日は明確な目的がある。
「も”っ...い”ッやあ..//...あぁ”~~イックッ//」
俺は舐めていた舌と、弄っていた手を止め、乳首から離れる。 らんも同様に、後ろを弄っていた指を穴から抜く。
すると切ない声で鳴くいるまの身体は、もう何度目だろうか、いきなり失われた快感に耐えられなくなりビクビクと波打っている。
「もう降参しろって」
「楽になろ?な?」
「ッはーっ、...はーっ...、」
もう少し、か...?
俺達は弄る手を再開させる。
「ん”ぐッ..あ”ッむぃ..、//も”ッ、...や”ッイ”キたッ///」
手を止める。
「ん”ン~~~ッ///...、や”ぁッ...、なんッでッ」
自分の右手で自分のモノに触れようとする手を掴んで阻止する。 細っこい、こいつの手首は俺の片手で十分事足りる。 腹の上辺りでまとめておく。
「簡単な事でしょ?言うだけだよ?」
「ほら、”イかせてください”ってさ」
こいつの性格からして、それが屈辱的な事で、そう簡単に言えたもんじゃないのは分かっている。
その狭間が大切なんだ。
限界まで高められた欲求と、自分のプライドを捨てられない葛藤の狭間。
それは全て重なり合って、歯車は噛み合った。
「う”ぅ~~~ッ...」
自然と涙が溢れ出すいるま。
回数も分からない程寸止めをされ限界に達して、イキたいのにイケなくて、でもへりくだる事はしたくない。
そんな思いが交差して溢れ出した涙。
俺達はコレを狙っていた。
中学の頃、1度だけ俺達に見せたその涙。 口に含んだ訳でもないのに、強烈にそそられるその涙。
その時の感覚が忘れられず、今なら堂々と嗜む事が出来ると考えた俺達はいるまを泣かせる事にした。
それでも傷つける事はしたくなかった。 そこで思いついたのが、今日の結果だ。
俺もらんもいるまの額にキスを落とし、 頬を伝う涙を指ですくい口に含む。
「...ハマりそう、」
「な、」
これは中毒症状が出そうな、ニコチンやタール、カフェインのような、依存性の高いものと同じ扱いにすべきだ。
そんなに頻繁に泣かせる訳にはいかないし、これが最初で最後の味になるかもしれないな。
「..ッ涙、が欲しかった、ん?」
苦しそうな声色で質問するいるま。
目的は達成したんだ、早く解放してあげよう。
「そんなのッ、いくらでもやる、から、」
「早くッ...、イかせて...?///」
俺もらんもゴクリと喉を鳴らす。
涙を見たかっただけで、本気で言わせるつもりは毛頭無かった。 それをいるま自ら、顔を真っ赤に染め、涙を沢山溜め、 ”いくらでもやる”という最高の条件付きで言う。
散々意地悪した罪悪感もあるが、ここからは目一杯愛撫しよう。
頑張ってくれたいるまのひとつめの要望に応えるように、2人して手を動かすと、普段の頑張って悪態ついてる姿からは想像もつかないような可愛らしい嬌声をあげて呆気なく果てる。
「はッ...はッ...~~~~~~ッ///」
余韻でさらに果てる姿を目にして、さらに欲情する。
「...俺、美味しい?」
少し落ち着いたいるまが不意に言葉を発する。
そりゃあもちろん、言うまでもなく、とらんと顔を見合わせ、いるまに伝える。
「...俺のこと...食べてよ、もっと」
もう一度、らんと約束事を増やすか検討しておいた方が良さそうだ。
可愛いの過剰摂取を頻繁に受けていたら、本当の意味で喰べてしまう日が来てしまうのではないかと、自分達で釘を打っておかないと取り返しのつかないことになりかねない。
ビターチョコレートのキミの真髄は、 どうやらホワイトチョコレートだったようだ。
「仰せのままに」
ここまで閲読あざました。 リクエストありがとうございました! ▼ 赤桃×紫で ケーキバースでした
だんだん恋愛感情が芽生えていく、というリクには 過去話としてでしか書けなかったのが悔しいですт т
んでもって、少し書き方変えてみました! セリフの下にオノマトペ付け加えたんですけど、どうでしょうか笑 評判良ければこの書き方でとりあえずいこうと思います。
まだまだリク募集中ですので是非是非〜