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授業中、窓の外に目を向けると照が外に出ていくのが見えた。
きっとランニングかな。
外出届けがないと学校から出ちゃダメなのに照はそんなことお構い無しで。
みんなが授業受けてる中、グラウンドで走るのは恥ずかしいとか言ってああやってこっそり抜け出してる。
てか、授業受けろよ笑。
照はなにしても先生たちに許されてる
照だけじゃなくて主に俺ら5人の事だけど。
入学した時から不思議だった。 何故か俺らだけに特別扱いする先生たち。
まともに授業受けなくても 俺らだけが許された。
入学した後から知ったことだけどこの学校に入学する時の受験票の写真を見て毎年理事長が何人かお気に入りを決めているみたい。
教師たちは暗黙の了解でその生徒たちを優遇する。
俺らはうんざりしていた。
なにしても許される。それは一見、自由に思えるけど、決められた規則のなかで無茶をするのが楽しいのになにしても許される世界でやりたいようにしても少しも楽しくない。
せめてもの抵抗で俺は好き勝手できるなか、みんなと同じように授業に出て 勉強してるわけ。
まぁ、単純に勉強が好きなのもあるけどね。
優遇されるのが俺だけじゃなくてよかった。
俺以外の4人も同じ境遇にいると分かってから自然とあの屋上がみんなの集まる場所になっていた。
5人でいられるのが救いだった。
大人から特別扱いされてることで 周りの生徒は俺らを恐れた。
入学式で3年に暴力を振って先生たちが手をつけられなくなったとか 先生たちの弱みを握ってお金を巻き上げてるとか
あることないこと言いふらされて噂は独り歩きしておもしろおかしくみんなに伝わる。
誰も俺ら5人と仲良くなんてしてくれない。
5人全員そう思ってるところに現れたのが
佐久間と向井と目黒だった。