潔 世一
蜂楽 廻
千切 豹馬
凪 誠士郎
御影 玲王
糸師 凛
乙夜 影汰
黒名 蘭世
氷織 羊
七星 虹郎
ミヒャエル・カイザー
アレクシス・ネス
糸師 冴
水無月 玲華
全員
水無月 玲華
全員
水無月 玲華
全員
全員
水無月 玲華
蜂楽 廻
千切 豹馬
潔 世一
水無月 玲華
──次の瞬間。 玲華の身体がふわりと跳ねるように動き、 信じられない速度で走り出した。
凪 誠士郎
乙夜 影汰
氷織 羊
玲華は一切振り向かず、無音でコーナーを曲がる。風のように。
御影 玲王
黒名 蘭世
キャラたちが必死に追いかけるが、玲華との距離はどんどん開いていく。
糸師 凛
そのとき、ポツリと道端に落ちていた玲華の小さなポーチに凛が目を止める。
糸師 凛
拾い上げると、中からひとつ、カラフルなグミのパッケージが滑り落ちた。
糸師 凛
ほんの僅かに目を細めると、凛はポケットからスマホとグミを取り出し、静かに追跡を始めた。
水無月 玲華
水無月 玲華
水無月 玲華
水無月 玲華
水無月 玲華
水無月 玲華
そこへ、 静かに、ほとんど足音もなく近づいてきた影がひとつ。
玲華が一瞬、警戒して身構える。
糸師 凛
凛が手にしていたのは、玲華のグミの袋だった。
水無月 玲華
玲華の目が、わずかにグミへと吸い寄せられる。
糸師 凛
低く静かな声。敵意も脅しもない。ただ、穏やかに。
玲華は迷ったように、じっと凛を見上げ── やがて、ゆっくりと手を伸ばす。
凛は、玲華が指先を伸ばしてきたのを見届けてから、グミをそっと握らせた。
糸師 凛
玲華は無言でグミを見つめ──やがて、こくりと小さく頷いた。
糸師 凛
水無月 玲華
糸師 凛
顔は相変わらず無表情。けれど、声だけが、ほんの少しだけ甘い。
糸師 凛
糸師 凛
静かに返事をして、凛はしゃがみ込む。
糸師 凛
玲華は、グミをぎゅっと握ったまま、無言で凛の背に身を預けた。 体重を感じさせないくらい軽い。
糸師 凛
だが、それを表には出さずに、立ち上がる。
糸師 凛
水無月 玲華
玲華は、凛の制服の背中を指先でちょこんと掴むだけ。 それだけなのに、凛は妙に背筋を伸ばして歩き出す
スマホを取り出し、無言でみんなに連絡。
糸師 凛
──そして、玲華を背負ったまま、 いつもよりほんの少しだけ、静かに、ゆっくり歩いていった。
水無月 玲華
玲華は、ほんのすこしだけ、閉じた瞳の下で微笑んでいた。
蜂楽 廻
潔 世一
千切 豹馬
糸師 凛
無言で運動場に踏み入る凛。
──その背中には、 グミの袋を大事そうに抱えた玲華が、 静かに、おとなしくおんぶされていた。
蜂楽 廻
千切 豹馬
潔 世一
黒名 蘭世
氷織 羊
乙夜 影汰
御影 玲王
糸師 凛
静寂
千切 豹馬
蜂楽 廻
糸師 凛
ざわざわざわざわ
潔 世一
黒名 蘭世
氷織 羊
乙夜 影汰
水無月 玲華
小さな声で、凛の背中に寄りかかる玲華。
糸師 凛
珍しく心拍数が跳ね上がったが、凛は表に出さない。
糸師 凛
ただ、玲華を背負ったまま、静かに校内へと向かっていった。
それ以外の男子たちは、誰一人、玲華に近づけなかった──
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