この作品はいかがでしたか?
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私が転生してることに気づいたのは 5歳の頃 幼稚園で友達と遊んでいる最中、落ちていたおもちゃを踏んでバランスを崩して転倒し、 頭と床を衝突させたことがきっかけで前世の記憶を思い出した。
不思議と取り乱しはしなかっし、混乱し過ぎて1周まわって冷静になっていたのかもしれない これが転生ってやつ?ぱっとしないなぁ…。 頭を思いっきりぶつけたにも関わらずにうんともすんとも言わない私も見て幼い友人は心配そうな、泣きそうな怯えたような顔をしていた。
お友達♡
凜空
大丈夫だよと言いたかったが視界がグラッとしてそれは叶わなかった。 頭がズキズキするなあと思いぶつけたとこに触れると手に赤くてぬるい液体がついていた。
凜空
血じゃんこれ。そりゃあ泣きそうな顔するわ。冷静にそんなことを考えていたが、もう私の頭も友達の涙腺も限界だった。
お友達♡
友達のそんな叫び声を最後に私の意識は途切れた。
今世の私の話をしよう。今世の私はそれはもう強くてニューゲームだった。 かつて地下アイドル界の女神と呼ばれた母とそのトップオタクの父に恥じぬ容姿を持ち、前世のおかげで勉強もそれなりにできた。運動は得意ではないが体力テストは平均くらい。前世と比べるとどれも優秀な値なので思わずガッツポーズをした。
ただ一つ問題があるとすればお金だ。 私は貧乏だった。 狭くてボロいアパートに親子3人で暮らし、隙間風は当然ビュービューと吹いている。
日用品は必要最低限のものしか持ってないし、食事は毎日粗食。 生活できているだけで感謝するべきだということはわかっている。 わかっているが、欲が出てしまうのが私の良くないところだ。私はもう少し裕福な暮らしがしたかった。
凜空
急に拳を突き上げ宣言をした私を見て以前頭を怪我した時に元気よく先生を呼んでくれた友人がびっくりしていた。 ごめん。
お友達♡
凜空
お友達♡
凜空
友人が突然頑張る発言をしたので応援しといた。
あれから数十年私は高校2年生になっていた。 金持ちのイケメンを捕まえる発言後、それを実現するためになにかしたかと言えばしていない。........家が、その、幼少期に思ってたより貧しくて...ほぼ毎日バイトしてました。おかげであだ名はバイト戦士。今日も新しいバ先を探さねば。 そんなことを考えながらスマホをスクロールする。
放課後の教室には誰もいない。 外からは運動部の賑やかな声が聞こえる。
凜空
窓の外を見てみると同じクラスの潔くんがサッカーをしていた。 潔くんを横目で見た後、スマホに視線を移すと一つのバイト募集に目が入った。
凜空
面接当日。
凜空
(言い忘れてたけど黒文字心の声ですん!) 周りを見ると同じようにバイト面接を受けにきたであろう人たちがいた。 おっぱいの大きなお姉さんが面接は順番に1人ずつ行うから待機していてほしいと可愛らしい声で言っていたので大人しく待機することにする。それにしても乳でけぇ...。
このバイトに決めた理由はいくつかあるけど給料とかの諸々の条件はパッと見なかなか良かったし、これって要約するとサッカー選手育成プロジェクトってことでしょ、つまりお金持ちのイケメンと結婚したいというかつての私の夢も叶えられるかもしれないということだよね、だってスポーツ選手ってお金持ちのイメージがある。 私、玉の輿狙いたい。......我ながらクソみたいな理由だな。
帝襟 アンリ
名前が呼ばれ、元気よく返事をして誘導された通りに入室をする。 部屋にはさっき説明をしてくれたおっぱいの大きなお姉さんとマッシュルームヘアのお兄さん(帝襟アンリさんと絵心甚八さんというらしい)が色々と質問をしてきた。話していたのは主に帝襟さんだったが。
絵心甚八
始終つまらなそうな顔で私の話を聞いていた絵心さんが口を開いた。
絵心甚八
凜空
あ、これ絶対落ちたわ
一週間後ブルーロックプロジェクトが行われる施設内に私は立っていた。今日からバイト開始だ。開始なんだけど...バイトは何故か受かってました。 絶対落ちたと思ってたから驚きすぎて変な顔をしてしまった。
帝襟 アンリ
絵心さんと帝襟さんのお話の後仕事に取り掛かった。
最初の仕事はプロジェクト参加者の荷物運びだ。 バイト仲間さん達が選手から受け取った荷物をさらに受け取り、ひたすら奥の部屋に持っていく作業。 きつい、きつい。結構きついぞこれ。でもこれも金持ちのイケメンと結婚するため...!
参加者さん達の荷物を全て運び終わりダクダクと流れている汗を袖で拭う。
凜空
高橋さん!次こっち来て!
凜空
高橋さんそれ終わったら次こっちお願い!
凜空
ちょっとこっちの掃除手足りてないんだけど誰か手伝ってくれなーい?
ごめん!誰かこっち手伝って、嘔吐してる!!
次こっち........!
凜空
誰も人がいないことをいいことに食堂の端っこで休息をとる。 玉の輿!!キャピッてなってた自分を殴りたい。 それどころじゃない、ここは戦場だ。殺るか、殺られるかだ。
???
そもそも参加者との交流とかゼロに等しいし、参加者達はなんかピリピリしてて怖い。
???
でもまだ1日目だしこれから玉の輿狙えるか...?いやダメだな、今日の雰囲気的にそんな感じじゃない。えーん泣きそう。
???
凜空
突然の大きな声に驚きバッと顔をあげるとそこにいたのは同じクラスの男の子。え、
潔くん!?!?/高橋さん!?!?
潔世一
凜空
潔世一
凜空
潔世一
そう言ってふわふわと笑う潔くん。
凜空
潔世一
凜空
潔世一
凜空
いやいやいやいやいい子すぎる、なにこの子。だって絶対さっきの私やべえやつだったのに!何かあったのかなっ...で声かけようとする潔くん癒し枠すぎる。もう最高。溢れそうなこの感情を必死に抑えようとしたせいで返事ちょっとキモくなっちゃったごめん潔くん、そして私は今日から潔くんの限界オタクです。よろしくね潔くん。もしよければ潔くんのお嫁さんにしてくれませんか?あ、冗談ですごめんなさい。
潔世一
そう言って上目遣いで私の顔を見る潔くん。やめて鼻血出そう。
凜空
私は顔が緩むのを頑張って抑えて冷静にそう答えると潔くんはパァァァァアと効果音がつきそうなほどの笑顔になり
潔世一
潔世一
と言って帰って行った
もうこれ潔くんが優勝コロンビア 疲れてる時の潔くんは染みる。 ...明日もお仕事頑張ろ
凜空
鈴木さん
凜空
出勤して元気よくそう叫んだ私に声をかけてきてくれたのはバイト仲間の鈴木さん。 鈴木さんはサッカーが大好きな中年男性だ。愛妻家で子供が3人いるらしい。 って、あれ...?
凜空
鈴木さん
凜空
鈴木さん
そうなのだ。昨日20人くらいいたバイト仲間が10人くらいまで減っている。
凜空
名前 高橋凜空 読み タカハシリア 身長 160 体重 ひみちゅ♡♡ 好き はちみつ入りヨーグルト はちみつ 体操 お金 嫌い 無い!
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♥39ですッ!