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見栄っ張り

第3話 - 第3話

151

2025年04月06日

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#監禁

途山

暫くして、俺は退院する事になった。

蘆屋道満

お世話になりました。

「いえ。元気になって良かったです。(ﾆｺ」

「蘆屋さん。」

蘆屋道満

？

「呉々も無理はしない事。病院内の生活リズムを思い出してこれからも仕事に励んでください。」

蘆屋道満

はい。

病院から出ると、外はもうすっかり春になっていた。

サクラが満開に咲いている。

きっといつもの俺なら、綺麗だなんて呑気に思えるのだろう。……でも今は、お前の事が頭から離れない。

綺麗だなんて呑気に思えもしない。

…お前が居ない世界は、想像以上に虚しくてつまらない。

酷い喪失感で膝から崩れ落ちそうだ。

そんな時、聞き覚えのある声がした。

？？？

…綺麗だなぁ…。

…ずっと聞きたかった。

ずっと探していたその声に思わず安堵し、ポロポロと涙が零れ落ちた。

蘆屋道満

朱雀…っ”…。(泣

烏丸蘭丸

え…。あっちゃん…？

きっと今の俺は酷い顔をしているのだろう。

でもそんな事、今はどうだっていい。

ｷﾞｭｯ

烏丸蘭丸

わ…！？

蘆屋道満

ごめんなさい…っ”…、ごめっ”…な”さ、ぃ”…。(泣

やっと、俺の望みが叶った。

お前が隣に居れば、もうそれだけで十分。それだけで良い。…それ以上、もう何も求めない。

蘆屋道満

す…ざく…ぅ”っ…。(泣

烏丸蘭丸

…いつもの見栄っ張りなあっちゃんは何処に行ったのやら…。(笑

ｷﾞｭｩ…

烏丸蘭丸

…ごめんね。

烏丸蘭丸

辛かったよね…、苦しかったよね。

烏丸蘭丸

……ずうっとあっちゃんの事見守ってたよ。

蘆屋道満

ぇ…？(ﾎﾟﾛ

烏丸蘭丸

だってあっちゃん、僕が居なきゃろくに家事もしないし、お酒しか飲まないし…心配で。

烏丸蘭丸

…それに、僕もあっちゃんの事大好きだけど、あっちゃんが僕の事大好きなのも知ってたからさぁ…。寂しくて寂しくて、頭がおかしくなっちゃってないか心配で…。(笑

烏丸蘭丸

……でも、こんな顔で泣きじゃくるとはねぇ…。

拭)

蘆屋道満

…！

烏丸蘭丸

あっちゃん、ちょっと僕に壊されすぎじゃない？

烏丸蘭丸

僕は嬉しいけどさぁ…、僕が居なきゃ生きていけないなんてそんなの…、あっちゃんが苦しむだけだよ？

烏丸蘭丸

…確かに僕は、僕のせいで壊れるあっちゃんも好きだよ。

烏丸蘭丸

…でも、僕なんかが理由であっちゃんの人生を棒に振って欲しくないし、壊れて欲しくもない。

蘆屋道満

…今更どうしろって言うんだよ…っ…。

烏丸蘭丸

え…？

蘆屋道満

俺は…っ”、お前が居なきゃ生きていけない…っ…。(ﾎﾟﾛ

蘆屋道満

…だからもう…っ、何処にも行くな…っ”…！！(泣

蘆屋道満

行かないでくれ…っ…。(泣

(縋

蘆屋道満

朱雀…っ”…！！(ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

烏丸蘭丸

…ごめん、あっちゃん。

烏丸蘭丸

…僕、”もう”我慢出来そうにないや…。

蘆屋道満

…え…？(ﾎﾟﾛ

烏丸蘭丸

…帰ろっか。(ﾆｺ

蘆屋道満

…？？

ｶﾞﾁｬ

蘆屋道満

…なぁ、朱雀。…さっきの、どういう意味だ…？

烏丸蘭丸

んー？

ﾄﾞｻｯ(押倒

蘆屋道満

…！？/

烏丸蘭丸

…今までいい子振ってたけどもう我慢の限界。

烏丸蘭丸

…僕ね、ずっとあっちゃんの事監禁したかったの。

蘆屋道満

……え？

烏丸蘭丸

…だってあっちゃん、昔は無愛想だしオラついてたから女の人ウケもしなかったし、誰も寄ってきてなかったでしょ？

烏丸蘭丸

…でも、いつの間にか作り笑い出来るようになってるし、敬語にもなって…女の人ウケも良くなってめちゃくちゃモテてるし…、僕だけのあっちゃんじゃなくなっちゃったじゃん…。(ﾑｽｯ

烏丸蘭丸

……僕はあっちゃんを誰にも渡したくないの。

烏丸蘭丸

誰にも見せたくないの…。

ｽ…(身体触

蘆屋道満

ぁ…！？/(ﾋﾞｸｯ

烏丸蘭丸

…男なのに華奢で…、肌も白くて…細くて、とっても綺麗なあっちゃんの身体に触れるのは生涯僕だけでいいし＿＿

ﾌﾆ…(唇触

蘆屋道満

ん…。/(ﾋﾟｸ

烏丸蘭丸

…この綺麗な顔と形が良くて柔らかい唇に触れるのも＿＿

頬撫)

烏丸蘭丸

…僕だけで良い。

烏丸蘭丸

…ていうかあっちゃんだって、満更でもないんじゃない？

烏丸蘭丸

僕以外に、こういう事されたい？

蘆屋道満

…されたくねぇに決まってんだろ…。//

ｸﾞｲｯ

烏丸蘭丸

…！？

(頬撫

烏丸蘭丸

…！/

蘆屋道満

…俺には…お前だけなんだよ…っ…。//

烏丸蘭丸

…えへへ…、嬉しい…。/

蘆屋道満

…監禁…、したいんだろ？

烏丸蘭丸

うん。

蘆屋道満

…お前になら…何されてもいい…。/

蘆屋道満

でも、これだけは約束しろ…。

蘆屋道満

ずっと＿＿

烏丸蘭丸

隣に居て、でしょ？

蘆屋道満

…そう…です。///(ﾌｲ

烏丸蘭丸

分かってるよ。//(ﾆｺｯ

烏丸蘭丸

ずうっと僕が愛してあげる…♡

蘆屋道満

…♡

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