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今日、学校の屋上で女神を見た。
あるいは、学校の女子生徒だったかもしれない。
彼女は綺麗な青空に向かって、何かを祈っているように見えた。
遠目から眺めていると一滴の細い涙が頬を伝っていく。
涙さえも美しく感じるその姿にすっかり魅入ってしまう。
彼女はこちらに気がついたのか涙を拭い手招きする。
板野
向井
板野
向井
板野
彼女は口元に手を当て、上品に笑った。
向井
板野
向井
板野
向井
板野
向井
向井
キーンコーンカーンコーン
板野
向井
屋上の立ち入り禁止のテープを乗り越えて、戻る先輩の姿を見ていると。カラン。という音がした。
向井
見ると、学年バッチだった。学年バッチには学年の色と個人の名前が書かれている。教師が区別しやすいように、去年から作られたものだそうだ。
向井
バッチには、"板野玲"と書かれていた。