流星軍

お前の名前は…

｢空｣だ。

これから宜しく頼む、空。

…急に片言じゃ無くなったな

まあ、正直あの片言で喋られていたら意思疎通が取りづらそうだったから
有難いっちゃ有り難いんだが…

あぁ、改めて宜しく頼む

？何だ？

質問攻めをしないでくれ…

まぁ、まずは…此処が何処かというのは…

｢死んだ者が辿り着く場所｣、というのが誤解を招きづらい表現なんだろうか…

俺達は違うんだ。
えっと…死んだ者の案内係…的な

自分は何者なのか。
俺はお前の何なのか。
という質問の答え…
…お前は俺が創造した。
お前は俺の所属の｢衛星｣で、
俺はお前を創った｢惑星｣だ。

通常は此処で担当者が死者を案内するんだが…

でも一部の奴らは凶暴だったり、死んだ事を頑なに認めない奴がいたり…

そんな奴らを取り締まるのが俺達、｢銀河隊｣だ。

因みに、此処は他の部隊と違って危険な仕事しかない。
命を脅かすようなものばかりだ。

…消滅、だな。
恒星レベルになると話は別だが…。
俺達は核…命の塊みたいのが体のどっかにある。
それを破壊されたら消えて亡くなる。
関わった人全員から忘れ去られる事になる。

…すまない。
昔から人に何かを説明するのは苦手なんだ…。

まぁ、お前の言う｢死｣がどういうものを指すのかは知らんが…
そんな感じだ

仕事については後々教えていくとして…

基礎的な生活を送る為の知識は俺を通して知っている筈だし…

…部屋の案内でもしようか。

仕事場、お前の過ごす部屋、風呂、トイレ…とかは知っておくべきだよな。

分かった。
最初に食堂へ行こう。