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紗良
おひさ～、に、な、ちゃん♪
仁菜
ここは、学校の屋上ですか
仁菜
立ち入り禁止のはずでは？
紗良
ほら、私ってさ？
紗良
先生からの信頼が厚いじゃない？
紗良
だから、屋上解放なんてお手のものなのよね～？
そういって鍵をくるくる回しながら
仁菜
何が目的ですか？
静かに告げる
紗良
飛び降りなさいよ
仁菜
分かりました
仁菜
ｶﾞﾀｶﾞﾀ
仁菜
（大丈夫、木の上に落ちれば...）
仁菜
（軽傷ですむはず）
紗良
大丈夫ぅ？
紗良
できないなら、やらなくて良いわよぉ？
仁菜
いえ...やります
紗良
ふ－ん
「面白くない｣とでも言いたそうな顔で
もう一度
紗良
飛び降りなさい
仁菜
はい...
いつから彼女の命令を聞くようになった？
いつから彼女に反抗しなくなった？
ﾋｭｰﾝ
通りすぎていく風は涼しかった
仁菜
風のように自由に生きることができたなら
仁菜
私は私でありたい
紗良
何を言ってるの？
紗良
あなたは私のおもちゃであり
仁菜
道具なんですよね？
紗良
遮らないでくれる...？
仁菜
そんな気の利いたこと...私はできませんよ
ﾄｯ
紗良
最後の最後まで....憎い奴ね
mob
人....人がぁ！
mob
すぐに、すぐに救急車!!!
太陽の光が差し込む森の中で
声が響いていた
年齢は.....''まだ''
中学生くらいの少女達
ひまり
さくら！早く行かないと！
ひまり
怒られる未来しか無いよ～？
さくら
.....『さくら』って誰？
ひまり
.......え？
ひまり
....私の名前は分かる？
さくら
...知らない
よくみると、着ている服はボロボロ
さくら
ここ....どこ？
屋上から...飛び降りたはずなのに....
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