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episode 1
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一人で迎えた朝
なのに,何故か聞こえる誰かの音
がたん , どん , ぎぃ と
俺は , また二人で過ごした部屋で
ベッドの上で目を閉じたまま考えていた
「 誰の音だ 」 と
家の鍵は閉めているはず
… あぁ , そうか
あの人にこの家の合鍵を渡したままだ
「 誰かの音 」 の正体は , たぶんあの人だろう
… それにしても静かだ
俺が考えている間 , 体感で五分ほどたっただろうか
何故だろう ,
幾ら待っても何の音もしない
おかしい
勇気を出して目を開けてみるか ,
y a
u r
目が合った
ベッドの隅に座る 「 君 」 と
一瞬誰だか分からなかった
君と話すなんてことはもうないと思ったから ,
y a
u r
君になんて声を掛けようか,分からなかった
なぜなら ,
「 元同居人 」 だからだ
y a
u r
u r
u r
y a
y a
u r
u r
y a
u r
君はまた薄っぺらい笑顔で笑った
あれ , なんでこんな会話してるんだ
なんで , こんな関係になったんだっけ
今 , 君に聞いたらまたあの日と同じ事を言うんだろう
分かっている
そう , 君がこの家を出ていった日に机に置いてあった
一つのメモ書き
『 たぶん , 俺が悪い 』 って
本当は
誰のせいでもないかもしれないのに ,
たぶん
episode 1
end
next ♡200⤴