甘く痺れるまで

ぐちゃぐちゃだったの

全部

でも、あなただけ

… すち先輩だけが俺の目に唯一映る王子様だった

小さい頃から本を読むことが好きだった

でもバッドエンドはどうにも吐き気がして

ハッピーエンドの物語だけが俺の本棚を埋め尽くした

でもそれとは裏腹に現実はバッドエンドだらけ

光があるから影ができる

みんなが幸せになることはできない

最近は少女漫画にハマっていた

小中高生向けのお話だとそれなりの胸の高鳴りと

最後の幸せな結末が約束されていることが多いから

でも今読んでいたのは俺の求めていたものではなかった

当て馬キャラでも幸せになれるような

その漫画の登場人物全員が幸せになれるような

そんな物語だけを追い求めている

所詮、みんな自分が一番なんだ

でもそれでいい

自分を大切にできるって素敵なことだから

誰かのために自分を犠牲にする必要なんてない

まあでもそれが俺の考えで

俺の大切な部分だから

その考えを否定すること自体間違っているんやけど、笑

… 優しい

すち先輩以上に大切な予定なんてないですよ

いつでも駆けつけるしいつでも予定空けるのに … 笑

( ｷﾞｭｯ ( スマホ

もちろん、俺も自分が一番なのは変わりない

でも、もし、

自分のことよりも“誰か”を優先したりその人の幸せを本気で願えるなら

それ以上に幸せなことってないんじゃないかと思う

その誰かが”すち先輩“ならもっと、ね

卒業まで後半年となった今日

俺は後輩と連絡を取っていた

前から校舎で見かけるたびにいつか話してみたいなと密かに思っていた

黄色からサーモンピンクのグラデーションが綺麗で

ふわふわな髪と

可愛いようなかっこいいような声を

持ち合わせている後輩

文章から彼の動きが想像できる

きっと前のめりで、少しだけぴょんっと飛び跳ねて話していたような

そんな文が送られてきていた

俺とみこちゃんが初めて話したのはつい最近で

自然と気が合い、頻繁に連絡したり会って話したりするようになった

みこちゃんの笑った顔も怒ったような顔も

悲しそうな顔も …

全部大好き

こんな短期間で俺にいろいろな顔を見せてくれるのは

みこちゃんが俺を頼って相談事をしてくれたり

出来事をわくわくして話したりしてくれるから

それがとても嬉しい

みこちゃんのこともっと知りたいな

次回から2人の絡みをもっと書いていくよ~ 👌🏻💘

ちょっと重くなりそうな予感なので いちゃいちゃを沢山書いてバランス保つ！

そういえばみんな有明いるの~ ？