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かなめくんの家は大きかった。 流石、妖怪とでもいうのだろうか。 こんなに大きな家は見たことがない。
使用人(モブ)
玄関前にはたくさんの女性たちがいた。
かなめ
使用人(モブ)
嬉しそうな声が上がる中、私とかなめくんは中に入り、書斎と思われる部屋に通された。 すると部屋に誰かが入ってきた。
雷霆
また同じ言葉を聞いたなと思う。 でも、違うのは女性ではなく男性であることと、私の名前を呼んだことだった。
かなめ
雷霆
かなめ
呆れているかなめくんを他所に、雷霆という男性は自己紹介をした。
雷霆
丁寧な言葉遣いで頭を下げられた。
真帆
私も頭を下げようとしてかなめくんと雷霆さんに止められた。
雷霆
かなめ
真帆
戸惑う私に苦笑する雷霆さんを横目にかなめくんが、
かなめ
怖い顔で聞いてくるかなめくんに体が強張る。
雷霆
かなめ
そういうと柔らかい表情に戻る。
真帆
雷霆
真帆
雷霆
真帆
楽しく会話をする私たちをかなめくんはムッとした顔で見つめていた。
雷霆
かなめ
雷霆
かなめ
雷霆
仲良しなんだろうなぁと思っていた私の方に顔が向けられる。 そして、雷霆さんが口を開いた。
雷霆
真帆
雷霆
書斎を出ていった雷霆さんを見て、かなめくんはムッとした声で私を呼んだ。
かなめ
ぽんぽんと手で叩いている場所はかなめくんの膝の上だった。
真帆
かなめ
仕方がないと思い、膝の上に乗る。 すると、今度はかなめくんから抱きしめてきた。 見た目はかっこいいのにこういうところはかわいいなと思う。
真帆
かなめ
真帆
今なんて言った? 辞めるように話を進めてるってどういうこと? 頭が混乱するのを必死に抑えようとするも、今の私には無理そうだ。
真帆
かなめ
真帆
かなめ
それならいいかと納得し、かなめくんに擦り寄る。 かなめくんは嬉しそうな雰囲気を纏いながら、私の首筋に顔を持って行ったかと思えば、噛んできた。
真帆
かなめ
そういってまた噛む。 でも、不思議と痛くない。 なんでだろうと思っているとかなめくんが、
かなめ
真帆
かなめ
真帆
はむはむと噛んでくるかなめくんの頭を撫でると嬉しそうな声が聞こえた。
かなめ
真帆
好きと言ってくれるのは嬉しいけど、急に言うのはやめてほしい。 そういう経験があんまりないから余計にだ。 愛されるってこんなにも幸せなのかと実感する。
あれから少しして、かなめくんは噛むのをやめて使用人である女性を呼び出した。 私はその女性の方と共に部屋に行くように指示された。
真帆
人間の姿しか見たことがないため、部屋に案内してくれている女性に聞いた。
瑞希
真帆
瑞希
蛇と言ったらマムシなどが思い浮かぶ。
瑞希
そういって手のひらを出したかと思えば、小さな花火がぱちぱちと音を立てた。
真帆
瑞希
じゃんけん? 何か決めるのにしたのだろうか? そう思っていると部屋に着いた。 部屋の中は、白を基調とした清潔そうな部屋だった。 ベッドは、おとぎ話に出てくるようなお姫様が寝るベッドだった。 大きなクローゼットの中には、私が持ってきた服と見覚えの無い服があった。 下にはブーツやヒールのある靴、スニーカーなどがあった。
真帆
瑞希
いつ用意したんだろうと思うものの、それよりも部屋がかわいくて嬉しいと思う気持ちが勝ってしまっている。
瑞希
真帆
瑞希
バタンとしまった扉を見て、私はベッドに寝転んだ。 こんな私にたくさんの人が準備してくれたことが嬉しい。 そして何よりも、かなめくんが服を選んで買ってくれたことが嬉しかった。
真帆
今日は色々あったせいか眠たくなった。 ちょっとだけと思い、仮眠をとった。