コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私はいつも影で支えるのが性に合っていた
何事も目立たない所で支えるのが好き
別に私は目立たなくても良い
パンッ
椎名 咲
音を立ててミットに収まるボール
面の間から見えるピッチャーの様子
そして立ち上がれば見渡せるグラウンド
私のこのポジションは唯一全体が見れる場所
そしてピッチャー、皆を支える影の立役者
キャッチャーっていうのはそういうのがめっちゃカッコイイ
影で操ってる感じがたまらなく好き
そして目立たない
目立つのは
桜木 愛佳
椎名 咲
このチームのエース
そして県大会に弱小チームを連れていった女
それが桜木 愛佳
圧倒的球威とキレのある変化球
何より皆を引っ張るカリスマ性
彼女みたいにキラキラした人を支えるのが私の仕事
女子生徒
女子生徒
桜木 愛佳
椎名 咲
椎名 咲
そんな彼女には沢山のファンがいる
まぁ、別に私には関係ないけど
キャッチャーなんて地味なポジション
見てる人なんて
そう思っていたのに
長崎 優芽
椎名 咲
長崎 優芽
きゅるきゅるとした目にサラサラの髪の毛
背は私より低くて華奢
私と違って透き通った声
そんな「可愛い」を詰め込んだような後輩
この後輩は珍しく私のファンらしい
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
偶然にも方向は一緒で
分かれ道の十字路までが私達が一緒にいる時間
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
長崎 優芽
椎名 咲
「好き」
彼女は私のファン
でもその感情は憧れとかもあるんだろうけど
恋愛感情にあるらしい
付き合うとかよく分からないから私は断ったが
せめて片想いはさせて欲しいと毎日彼女は「好き」を伝えてくれる
嬉しくない訳では無いけど、反応に困る
こんな事、初めてだから
脇役じゃなくて、主人公みたいな
長崎 優芽
椎名 咲
手を振って分かれる
何回も振り返る君
その様子が可愛くてつい笑ってしまう
椎名 咲
椎名 咲
決して目立つ訳では無いけど
だけど目を引く彼女のプレー
焼けた肌にサラサラの髪の毛
滴る汗に必死な表情
いつも防具を着て面を付けてるから見えないけど
時々見える笑顔が私を引きつける
長崎 優芽
美術室から見えるグラウンドは丁度貴女の背中が見える場所
先輩を意識したのは入学してから1ヶ月が経った頃
少しずつ慣れてきて部活も美術部にしようと思っていた時だった
グラウンドを何となく見ていた時
女子生徒
女子生徒
熱烈なソフトボール部のファンらしき生徒がわんさかとかいた
皆の目当てはピッチャーの子らしかった
人気な先輩なんだ、程度で見ていた時だった
椎名 咲
桜木 愛佳
球を受けていた人が面を外して立ち上がった
長崎 優芽
素顔を見た瞬間ドキッとした
椎名 咲
桜木 愛佳
桜木 愛佳
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
桜木 愛佳
桜木 愛佳
面倒見の良さそうな雰囲気
立ち上がったら分かるスタイルの良さ
カキーン
ソフト部員
長崎 優芽
ボールがスローモーションでこちらに飛んでくるのが見えた
パンッ
椎名 咲
彼女はボールを走って私の前で取った
柵があるとは言え驚いて尻もちを付いた私に彼女は気づくと直ぐに柵を越えてこちらの方に走ってきた
椎名 咲
長崎 優芽
差し出された手を掴むとグイッと引っ張られた
近くに行くと汗と、シーブリーズの匂い
それにグローブの匂いが混ざって頑張ってる人の匂いがした
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
彼女はグラウンドに戻るとボールを投げた
椎名 咲
ソフト部員
長崎 優芽
そこから私は一気に彼女のファンになった
最初は憧れだった
運動できない私と違って先輩はソフトボールという競技をやっている
それでいて優しい先輩
だけど、その思いは突然違う想いに変わった
あれは、ゴールデンウィークが終わって暫く経った頃だった
ゴールデンウィーク中に出したコンクールの絵が有難いことに優秀賞を貰えることに
廊下に張り出された自分の絵を見ていた時だった
長崎 優芽
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
長崎 優芽
椎名 咲
先輩は私の隣に立って私の作品を見つめた
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
ニコッと笑う先輩にまたドキッとした
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
長崎 優芽
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
桜木 愛佳
桜木 愛佳
椎名 咲
桜木 愛佳
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
歩いていく先輩の背中を見て言われた言葉が脳内を支配した
長崎 優芽
長崎 優芽
桜木 愛佳
椎名 咲
桜木 愛佳
桜木 愛佳
椎名 咲
長崎 優芽
楽しそうに話す2人を見て思った
長崎 優芽
長崎 優芽
この日を境に私は先輩を恋愛感情として想っている
そんな先輩に私は告白をしてしまったことがある
夏休みに入る前の部活での課題
「空を中心に描いてみましょう」
その課題に沿って私はグラウンドが見える中庭に来ていた
空と、部活をしている生徒
それを描きたくて
長崎 優芽
空を大きく描いてその下には汗を拭う先輩
そんな素敵な画を絵にした
椎名 咲
長崎 優芽
後ろから声を掛けられ驚いて振り返ると
先輩は首にタオルを掛けてベンチの背に肘を乗せていた
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
先輩は隣に座って手に持っていたペットボトルを口にした
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
長崎 優芽
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
長崎 優芽
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
先輩は顎に指を添えて少し考えると私の顔をじっとみた
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
素直で、優しい先輩
真剣な顔で言う先輩に何か言うなんて無理で
ただ言えたのは
長崎 優芽
長崎 優芽
私のワガママ
桜木 愛佳
椎名 咲
長崎 優芽
先輩は立ち上がった
椎名 咲
椎名 咲
椎名 咲
長崎 優芽
桜木 愛佳
椎名 咲
長崎 優芽
長崎 優芽
椎名 咲
長崎 優芽
こうして、私の片思いは続行できることになった
椎名 咲
長崎 優芽