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母
父
父
母
父
父
(床が軋む音)
母
母
母
母
父
(ガラスが割れる音)
那菜
ただ呆然と立ち尽くした。
母
母
父
父が母の腕を強く掴む。
母
母が父を壁に押した。
甲高い物音が家中に響く。
父
そして母は家から出て行った。
カバンに荷物を詰め、
お金を取り出し……
父
父
父
父
父は蹲り、ごちゃごちゃと独り言を言っていた。
___私の家族はどこか可笑しい。
妹が死んでから、トラブル事が多くなった。
前にはお母さんが狂って 狂気を振り回したこともある。
父
父
父
那菜
父
と、私を殴った。
父
父
父
父
殴られて、蹴られて、殴られて
こんなの、日常だ。
いつも、いつもいつも。
私の心と体に傷が着く。
那菜
妹の野乃を、私が殺した……?
私の、せいで……
あの子が……?
『お前がいなければこんなことにならなかった』
『お前のせいで全てが狂った』
那菜
父
父
父
那菜
父
父
那菜
父
那菜
ただ、ひたすらに子の家から出ていった
急いで廊下を走り、
急いで靴を履き、
外へと出た。
那菜
走って、走って、走って
ただがむしゃらに、
行先も無いのに走った。
那菜
このまま野宿でもしたらいいのだろうか
お金もない、と言ったら 食べ物もない。
帰る場所もない。
なら、もう___
『お前が野乃を殺した』
『お前は俺の子じゃない』
((ガラスが割れる音))
那菜
___そして今日。
私の人生が終わりを告げる、
長い長い夜になるだろう。
那菜
那菜
凪
後ろを振り向くとそこには人が居た。