貴方が欲しい

こんばんは 主と申します

お久しぶりです 中々投稿が出来ず申し訳ありません

警告をしますが 日帝受け＆総受けのBLです

擬人化イラストが出ます 俺は描いていません

色鉛筆さんと言う方が描きました 許可は貰っております

此処から先は何でも許せる方のみどうぞ

コレはある男性のお話だ

輝きを絶やさない宝石が壁に飾られている部屋で２国の男性の姿が見えた

陽の光の反対側 影の近くにいる為か顔は良く見えない

だが、殺伐とした雰囲気に 緊張感が漂う冷や汗は ２国の関係を表していた

理解に苦しむ部屋にコイツと 二人きりなど

本当に吐き気がする

彼はそう言い自身の細長い指を 目の前に居る国の頬に当てた

彼は有無も言わずに 無言の圧を貫いた

その様子が気に食わないのだろうか それとも、ようやく手に入った"猫"に躾を早速したいのか

意図的に煽りをし逆鱗に触れようとする

悪趣味野郎が

久方ぶりに聞いた声は 初めて出会った時の不機嫌で重々しい発音と何も変化はない

喜色満面の笑みを浮かべ 口角を上げた

途端に身体が宙に浮いた

一瞬の行動だった 大国は小さな小柄な男を抱き上げ 平然とした様子を見せる

早すぎる 私はこんな化け物と戦ったのか

抵抗しようとする前に己の劣弱さを悔いた

だが、今の状況に 反省点を並べても今更遅い

こんな所を他国に見られでもしたら 御国の恥晒し それだけは何としても避けたい

立場としては彼の方が確かに 優先的であろう 若干焦りを覚え始める日帝に対して 驚くことに 想定した考えを当てる

嘘かも知れないと考えたが それにしては 先程から人の気配を察知できない

推測をするとこの国の言葉は 本当だろう

不愉快感を持つが相手の 目的が不明な今 下手な行動は出来ない

此処は大人しくしながら会話の中で 情報を知っていくのが賢明だ

彼はどうした？

今は不在です

そうか…

なら、後日また会おう

……貴方の好きなようにして下さい

扉の向こうには貴族が居るのかと思う程に豪華な場所

その上で彼は思った事を素直に言った

もっと地下牢とか拷問部屋とかを想定していたのだが

降ろす為に腕力を緩めた瞬時に素早く床に足をつけ数メートルの距離を空けた

どれだけこの国に嫌悪感を抱いているのかが知れる

溜息を吐きながら鎖骨の辺りに吊るしてある鍵が光る

観察力を引き出し その鍵を注意深く伺う

何とも洒落た鍵だ。ヘビのマークがついている鍵など、見たことがない そして、恐らくはあの鍵は何か意味があるのだろう

先程から頭がふわふわする感覚に襲われている 気を抜けば倒れてしまいそうだ

まさか、コレは睡眠ガス！？

鍵に気を取られてしまい 肝心な所を忘れてしまっていた

呼吸を止めるがなにせ、あの米帝が作った睡眠ガスだ 少なくとも睡眠ガスの他にも何かを入れている可能性が高い

くそが…！！！

奴は態と私の注意力を鍵に向けさせ、その隙にガスを充満させる時間を作ったと言うのか！！！

どうりで、米帝が静かなわけだ 喋ってしまえば自分も巻き添えを食らう

息を止め続けるのにも限界はある

最後に見たのは今まで見てきた狂気の奴等よりも狂っている男の笑い顔だった