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夢主
彼の手元を指差すと、何か観念したように肩を竦め、男は小瓶をカラカラと振った。
草薙 伯久
草薙 伯久
夢主
その時、車内にブザーが鳴り響き、電車の扉が一斉に開く。
草薙 伯久
夢主
力強く腕を引かれ、俺は右足を庇いながら立ち上がった。
そのまま彼の肩を借りる形で、慎重に電車を降りる。
ガラス戸に囲まれたホームには人気がなく、やはり昼間のまま、不思議なほど静寂に包まれている。
夢主
草薙 伯久
草薙 伯久
夢主
彼は特に驚く様子もなく、早速何処かに電話を掛け始めた彼に、俺は思わず声を上げる。
夢主
草薙 伯久
夢主
草薙 伯久
草薙 伯久
草薙 伯久
草薙 伯久
草薙 伯久
夢主
草薙 伯久
夢主
夢主
彼は返事の代わりに指で丸を作り、にこりと微笑む。
草薙 伯久
草薙 伯久
彼は電話を切り、こちらを向き直ると、俺に改めて握手を求める。
夢主
草薙 伯久
夢主
草薙 伯久
夢主
噛み合わないやり取りに、自分でも引きつっている、というのがしっかり分かる。
そんな俺の反応に彼は、首裏を掻いてバツが悪そうに話を続ける。
草薙 伯久
草薙 伯久
夢主
草薙 伯久
夢主
夢主
日本の私立校の頂点とも名高いその学園は、俺でさえ知っている謎多き名門校だ。
東京・お台場の人工島に校舎を構え、関係者以外の立ち入りは一切禁止。
入試方法、合格者数は全て非公開。その倍率は数万倍とも噂されている。
日本人のみならず、世界で活躍するエリートを数多く輩出していることでも有名な、私立ダークウィックアカデミー。
夢主
草薙 伯久
夢主
すると、彼は胸ポケットから黒いカードを取り出し、手の平に置いた。
カードの表面がちりちりと燃え出し、金色の文字が焼き付けられるように現れ、最後に彼の顔が浮かび上がる。
夢主
草薙 伯久
夢主
草薙 伯久
夢主
草薙 伯久
背中に添えられた大きな手が心なしか、自分を急かしているように感じた。