わんく 白と黒と桃と青 人外有 ファンミ名組 と ユウ 表記はお互い知ってる名前 完フィク 背景は無いから無理 、想像で 没なので結構不思議ワールド
僕が生まれた世界は何だか変だ
有栖
乾
有栖
猫宮
有栖
猫宮
有栖
乾
猫宮
乾
溜息をつきながらも何だかんだ両方甘い お礼を告げ二人の元から離れ カーテンの奥の大きな水槽前に走る
透明な板の向こう側 水で満ちた世界に揺蕩う君
僕を見つけてふわりと傍に寄ってくれる 集音の高い耳に付いている 過度に装飾された遮音ホルダーは 肩にかけて水に弛んでいる
有栖
呼んだ彼の名前 それに反応してきゅ、と音が聞こえる
有栖
真っ暗な館内水槽前 見えるのは笑う彼と揺らめく光 一緒に泳ぐ魚達だけ
僕の聴力じゃまず彼の声は届かない 微かに動く唇と僕の為と覚えてくれた 指のサインがすうっと言葉を紡いだ
悠
有栖
悠
有栖
俺達が覚えているのなら そっくりな彼も覚えていないかと 何回も会いに来た
悠
有栖
何回も 、何回も言って話して 彼は覚えている素振りは見せない
悠
有栖
悠
有栖
悠
有栖
悠
有栖
悠
有栖
悠
有栖
昔の話を一方的に話していく もし隠しているんなら どっかで嘘がバレないかなって まだ忘れてるんだったら この話で思い出してほしくて
有栖
悠
悠
言葉を聞いて思考が静止する
有栖
悠
有栖
静かに首を振る その度に舞った長い髪
有栖
きゅい 、と高く鳴声がする
手を絡ませて微妙な態度を取っている 何かを伝えようとして 歯止めがずっとかかっている
有栖
悠
有栖
猫宮
悠
乾
猫宮
有栖
その言葉で変わる表情 二人も彼をじっと見て声を発す
乾
悠
悠
ぱっと言葉を返す彼に魚達は近寄る 守る様な逃がそうとする様な 髪を引いて無理にでも離そうとしている
悠
有栖
それも聞かずに彼は背後の 幕裏へ帰っていく 人目に晒されないその後ろ側 一般学生である俺は そっちに行く手立ては無い
乾
猫宮
乾
有栖
乾
猫宮
乾
俺達はカーテンから外に出て 戻ってくる彼を待っていた
猫宮
乾
有栖
猫宮
有栖
猫宮
乾
猫宮
有栖
そう言って今日のところは、と別れた 決められた時刻の真意は教えられぬまま
水族館のバックヤードは 外観に合わせた青色で統一されている
猫宮
きゅ 、と高い声が聞こえて 素直に水中深くから浮き上がってくる
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
一番最初に知っていた俺には 大人しく従ってくれる ただここの獣医だからかもしれないが それは単純に特権である
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
仕方無い所謂セクハラ紛いの触診 普通に嫌なのは分かるし 俺も仕事としてこういう事するのは あんまりだけどうん仕事だし、と 頭では延々と言い訳を述べた ちゃんと怒られたのは言うまでも無い
悠
猫宮
悠
猫宮
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
猫宮
悠
朝六時半 水族館の館内で彼を待っていた カーテンの向こうから出てきたのは 紛れもない彼だ
猫宮
乾
有栖
猫宮
乾
猫宮
朝方は暇なのか水中で遊んでいる 魚達と意思疎通をしているのを見て やはり人魚なんだなと再確認する まだ今の人生で見ていない 屈託の無い笑みを称えていて あれだけ揃った証拠を鑑みても 決定打の感情が揺らぐ ふとこちらに気が付くと ぎこちない笑顔で手を振った
有栖
悠
有栖
悠
乾
有栖
それに反応は返ってこない 埒が明かないだけだ
乾
話を聞きたかったのは 俺達が何回も生を繰り返すから 皆で生きたいんだ、と我儘を 言い出す一人から皆に移っていって また一緒に居られる日を 楽しみにずっと待っているから
有栖
彼は首を振るだけ
悠
悠
有栖
有栖
乾
悠
悠
乾
有栖
伝えた言葉に安心した様に あの頃と同じ優しい笑顔を見せた
悠
声とは言い難い高い音 それでも確かに聞き取れた 存在を消すように泡沫に溶けた彼
有栖
乾
そこには大きな水槽 彼の首に纏わり付いていた 音を遮るものが すとん 、と水中へ落ちた
猫宮
丁度に戻ってきたのは バックヤードに居たという彼
有栖
猫宮
乾
それから彼は口を噤んだ 人魚が禁句だとか言われるくらい 本当にずっと何も語らなかった
乾
有栖
水で満ちた水槽に語りかける そこにはもう彼の姿は無いのに
あれから何年も過ぎ 彼以外はもう全員揃っていた 俺と水色はあの場所に就職したし 赤色もそうしたいとか言ってる あの二人は多分昔の彼と 同じくらいになったとか言ってだろうか
有栖
猫宮
乾
稲荷
猫宮
有栖
外に出れば海の風が寒いくらい吹いている 中のが良かったな 、とぼやきながら 早く戻るために掃除に走る
?
有栖
まだ中学生かそこらだろうと推測する 学ランの少年が立っていて
有栖
?
急な他人のフリから始まった言葉 聞き覚えのある名前に思わず聞き返す
有栖
焦りすぎた敬語はカタコトで そんな彼にはくすりと笑われた
獅子尾
有栖
獅子尾
有栖
獅子尾
有栖
獅子尾
有栖
獅子尾
有栖
獅子尾
有栖
有栖
獅子尾
有栖
猫宮
獅子尾
有栖
猫宮
獅子尾
後全速力で来たのは赤色 これで全員揃ったねって笑って 寂しかったって泣いて ずっと楽しく過ごせたのは 言うまでもない話
ぼつのりゆう 最初はそんな気無かったのに 殺しちゃったから
コメント
18件
し ねた いいですよね ... 全員集合で 良かったです 最後 ハピエン なら なんでも大丈夫なんですよきっと!! 更新ありがとうございます! 今回のお話も最高でした!