まだ朝日も登る前の、 暗い早朝。
汗ばんだ気持ちの悪い感触と共に、 目を覚ます。
頭の中にモヤがかかった様な。
つい先程まで見ていた夢が、 妙に思い出せない。
悪夢だった様な、
昔の、古い記憶だった様な。
はたまた、
何も内容の無い 薄っぺらな内容だった様な。
今にも凍えて仕舞いそうな程 気温の低い真冬の今は、
6時前などまだ真夜中の様に 空には星々が散らばっている。
覚えていないハズなのに。
なぜか続きを見たくないと 直感が働いているような。
今は、直感に従おうか。
汗が冷え始めた。
余計に寒さを感じてしまう。
早く着替えなければ。
赤を基調とした新調されたマフラーを 首に巻き付けて、
タンスの奥から引っ張り出した セーターで完全防寒。
友達の黄は 俺の隈を見た後、
着膨れした俺を見て少し 笑った。
驚きだよねえ。
降らないらしいよ
青のラインが入った 上履きを取り出して、
バタンと宙から 上履きを投げる様に落とすと そのまま足を入れる黄。
良くみると、 黄もハイネックのヒートテックを 着ている様で、
まだまだ薄着に見えるが 防寒はしているみたいだ。
くすりと笑う黄に並んで、
身震いをしながら 教室へと向かった。
⬆️これの書き直しです。
ビビる程納得いかなかったので 書き直しました。