助けてくれたのは不良達だった

またいつもの学校生活が始まる

なんで私がこんな目に

合わないといけないんだろう。

いつもと同じように、ドアを開けて教室に入る

バシャーン！！

あははは！！ またこいつ引っかかったよ！ 本当に馬鹿だよね〜笑

それなそれな！ なんかもう存在自体がキモイ笑

何黙って突っ立ってんだよ！！ どけ！

ドンっ！

ふふっ 早く〇ねばいいのに。

耳元で言われた

朝からずぶ濡れで、周りから嫌な目で見られて

何でこうならないといけないんだろう。

出席確認しまーす

鈴木さん はい

三浦さん はーい

楠田は…休みか

周りのヤツらがクスクス笑っている声が耳に届く

平井さん はーーい！

ねぇ聞いた？ あの楠田って子虐められてるらしいよ

わかる！ 今日も教室入る時、みずかけられてたもん！

可哀想だよねー

わかるー

助けてあげたいけど…ねぇ、？

私たちにいじめが移っちゃうからだよね〜！笑

それだけは絶対に勘弁してくれって感じ！笑

それな！！笑笑

今通ったよ！ めっちゃ濡れてるね

寒そー だけどジャージ貸してやんない！笑

ガチそれな笑 あははは！！

あ！！！！ 見て！佐野くんいる！！

げ！マジじゃん！ かっこいい…。

尊すぎて食べたい…！！

ちょっと何言ってんのー？笑

私はグラウンドの方を見た。

あの金髪の髪を結んでる人だろうか。 その人の横には、背の高い金髪の男がいた

はー！すき

ちょっとアミ笑 その発言キモイって笑

でも携帯交換したいな〜…

そこには、花の花瓶が置かれていた

でも、よく見ると綺麗なお花だった

色が鮮やかで、ハッキリしている色で

花瓶の透明がまたいい感じを出してた

調べたら、花言葉は

少し悪いような意味だった

ねぇ、また花瓶置かれてるよ

本当だ あれって、ヒガンバナだよね

うん

ヒガンバナ置くとか、やば

あっという間に下校時間になった

学校の前には、ヤンキーのような人達が沢山集まっていた

さっき校庭でサッカーをしていた

"佐野"という人物だった

興味がなかったため、その場を離れた

絡まれなくないし。

母と私は、友達のような存在

私の家族だけど、友達のように話せるから凄い楽で、しかも楽しい

コンコン

母(めいー？もうすぐご飯できるよー！

私は学校でいじめを受けても

今日みたいなちょっとした幸せを感じながら

生きている

いじめはやっぱ少しつらい

だけど、帰れば暖かい家が待ってる

家がなかったら

私はとっくに…

時計は PM 10：48分をまわっていた

ゆっくりと瞳が閉じていく。

また、明日も頑張らなきゃ。