jp.
クラスメイト
クラスメイト
先生
ya.
教室が騒ぐ中、俺だけが唖然としていた。 小さく開いた口が塞がらなかった。
いや、…でもまだそうと決まったわけじゃない。
だって、俺の知る配信者は 顔出しも名出しもしてないんだ。 ただ、声が似てるからって… 決めつけるのもそれはそれで_。
先生
jp.
ya.
やっぱりそうとしか思えない…ッ!!
もうじゃぱぱの発する言葉や声色が 全部重なって見えてしまう…。
隣の空白だった席が、 まさかこんな形で埋まるなんて思ってなかった…。
jp.
ya.
自身の配信者としての活動がバレているのも知らず じゃぱぱは頬杖をつきながら教卓の後ろに立つ先生を見つめていた。
俺なんかより怖い物知らずの笑みで。
ちょっとの間眺めていたら じゃぱぱの瞳に俺が映った。
jp.
ya.
jp.
ya.
先生が一瞬だけ発した俺の名前を ちゃんと聞いてくれてたのが 嬉しくて、何も言わなくても 顔でわかるぐらい目が動いた。
jp.
ya.
ya.
jp.
どうしよう…言えない。
名前を言うだけなのに… 口籠ってしまう。
いつもこうだ。
jp.
jp.
ya.
上履きには名前が書いてあるから。 そう思ったであろうじゃぱぱが、 机の下にある俺の足にハマらない 上履きを覗き込む。
でも、今は…
jp.
jp.
違う。
忘れたんじゃない、 隠されたんだ…。
でも、そんなこと言ったって じゃぱぱは困惑するだけだし… そもそも言えるわけがない。
ya.
jp.
先生
先生
クラスメイト
クラスメイト
jp.
クラスメイト
jp.
クラスメイト
クラスメイト
jp.
ya.
そうだよ…。
いくら席が隣だからってじゃぱぱは クラスに馴染んで、 俺のことなんて忘れちゃう。
多分…そのほうがきっといい…。
今はお昼時間 中々、クラスが離れて喋れない たっつんと話せる時間だ。
2人しか居ない広々とした屋上で 俺達は一つのとこに向き合って お弁当を食べながら話していた。
いつもはたっつんが話すのを俺が聞いていたのに 今日に限っては、俺が話の先陣を 切っていた。
ya.
tt.
ya.
tt.
ya.
ya.
tt.
ya.
確かに。 声に惑わされていた俺は 顔がかっこいい…とかあんまり考えてなかったけど、 今思い返せば雰囲気で分かるぐらい 確かにじゃぱぱはイケメンの部類に 入ると思う。
tt.
ya.
tt.
ya.
背徳感と寂しさで 嬉しいのか嬉しくないのか分からなくなって、 俯いたまま微笑んだ。
何とも言えない空気感を察したのか、たっつんが直ぐに 別の質問をした。
tt.
ya.
tt.
ya.
tt.
意味深な相槌を返しながら たっつんは俺から目を逸らした。
なんとなく、 たっつんの顔が歪んだ気がした。
ya.
tt.
俺の呼び掛けに 笑って返すたっつんの後に続いて チャイムが鳴った。
ya.
tt.
ya.
ya.
ya.
帰りのホームルーム。 ようやく長い話が終わって 先生とほとんどの生徒が 教室を出ていった。
ya.
jp.
ya.
鞄を肩にかけた途端に、 隣から袖を掴まれて引き留められた。
jp.
ya.
ya.
まただ。 また喋れない。
何か言わないといけないのに…。
焦りと惨めさが冷や汗になって 内側から込み上げてくる。
立ち止まったままのじゃぱぱと俺を置いて時間が進んでいく。 でも、そんな奇妙な空間は すぐに壊された。
クラスメイト
ya.
クラスメイト
jp.
jp.
クラスメイト
クラスメイト
jp.
行かないで。
今すぐにでも強引に腕を引っ張ってこの地獄から連れ出して欲しい…。
こんな自分勝手な願いが もちろん通用するはずもなく じゃぱぱは笑って 教室の外へ行ってしまった。
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
ya.
ya.
今日はどのくらい痛い思いをするんだろ…。
昨日より痛くないと良いなぁ…。
そんなことばっか考えてしまう…笑
クラスメイト
クラスメイト
ya.
視界が揺れて、何かが頬を伝った。 その後 首にロープを巻かれて、余った端の部分を一人のクラスメイトが引っ張った。
弱った虫みたいに足をバタバタさせる俺を囲んで、 上履きで床を叩く音も 笑い声で掻き消された。
誰にも聞こえないSOSの声を、 誰かが気づいてくれるのを夢見て この日は終わった。
コメント
5件
待って~!!続き超楽しみ(((o(*゚▽゚*)o)))
いじめっ子は○○○そう! それがいいよ!!