奏斗の心
中学生、春
俺はいつものように 図書室に行った
図書室は 係の人が来るまで空いてない
だから 待ち時間が長かったり
図書室が 開かなかったりすることがある
その時はこうして廊下でまってる
奏斗(かなと)
奏斗(かなと)
俺は 苦しいからここに来てる
教室 はうるさい
HSPもちの俺からしたら 地獄みたいなもんだ
だから、 静かな図書室に来てる
幸い図書室は 人気がないから1番静かだ
コツコツ
奏斗(かなと)
奏斗(かなと)
蓮(はす)
奏斗(かなと)
蓮(はす)
蓮(はす)
蓮(はす)
蓮(はす)
奏斗(かなと)
変わっていた
でも 蓮だ
奏斗(かなと)
奏斗(かなと)
蓮(はす)
蓮(はす)
蓮(はす)
奏斗(かなと)
似ていた
理由が 似ているだけで嬉しかった
奏斗(かなと)
蓮(はす)
奏斗(かなと)
奏斗(かなと)
蓮(はす)
蓮(はす)
蓮(はす)
奏斗(かなと)
MOBは 小学1年から、明日華は確か6年のときに転校してきた
そーいえば、 今思うと明日華に1番に声をかけてたのは蓮だったな
いつの間にか いや、また……か
俺が 図書室に行く意味が
"静かなとこにいきたい"
から "蓮に会いたい"に変わっていた
小学生のころと 同じだ
蓮は 強い
言うことははっきり言うし
友達が 傷付いてたら全力で助ける
そんな 彼女がよく言う言葉
蓮(はす)
何を意味してるのか さっぱり分からなかった
だけど 確かに深い意味が隠されているのだけは分かった
そんな、 呑気に過ごしてる中
最悪な 出来事が起こった
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