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おいおい神か?
青黄概念のストーリーです!!!
【青黄】
‼️注意‼️ 少し特殊です 苦手だと感じたらすぐに読むことをおやめください
一次創作を無理やり当てはめているのでだいぶ違和感があるかもしれません
とりあえず、 自衛よろです!!!!!!!!!!
苦手な方いらっしゃると思うので!!
僕は性別なんてない世界に生まれたかった
なんで、なんでみんなは声の高さが全然ちがうの
なんでみんなは体の形が全然違うの
なんでみんなには性別があるの
僕には"性別"というものが生まれつきなかった
人生を生き抜くために必要な肩書き
一人一人違う個性を持って生まれる
そういっても僕は1人だけ違いすぎた
これは中学校2年くらいの 夏の夜だった
青
僕は必死に叫んだ 気がつくと顔は涙でぼろぼろになっていて 無我夢中に叫んでいた
黄
君が、 君が引っ越すだなんて聞いていない
黄の父
君の両親がこんなに怖いなんて聞いていない
僕はどうすることもできず、 君の袖を掴んでいたが その手も振り払われ、
青
青
黄
君は思い詰めたような顔をしたまま 後ろを向いて走って行ってしまった
僕はその場所で泣き叫び、 涙の跡を残すことしかできず
両親が立ち去った時は、 僕の唯一のヒカリが暗い闇におおわれ 消え去っていく瞬間だった
小学校から中学での日々は虐めにあい 転校してまた転校してを繰り返し やっと中学に辿り着くことができた
同じ学校の人には会いたくないから 寝る間も惜しんで
人生を変えてやる
という気持ちで勉強し、 志望校への道を切り拓くことができた
青
明日の入学式は少しだけ楽しみだった
なぜなら 昔離れ離れになってしまった君に会える確率がほんの少し
0.1%ほどでもあったから
僕は絶対にない希望を胸に抱えたまま 深い眠りについた
【登場人物紹介】
青
黄
(まだまだ続きます)
改めて苦手だと感じたら このストーリーを読むことをやめることをおすすめします
青
今日は入学式当日で まだ希望は捨てていなかった
少しでも、ほんの少しでもあるものなら絶対に捨ててはいけないと
そう思っていた
青
どうやら僕は3組のようだ 少し早く来すぎてしまったのか全く人はいない
式まではまだ時間があったため 他の人の名前を見ることにした
小さな希望を追いかけて
青
自分が見たものに思考が追いつかず 頭が真っ白になった
なぜなら僕が見たものは
青
黄海 黄
それは紛れもなく君の名前だった
あまり見かけない名前だったから よく覚えている
それに、特別な存在だったから
そんなことを考えながら立ち尽くしていると、1人同じ制服を着た人が来た
???
そんなことを呟きながら学校内へ向かっていくものだから、 咄嗟に口に出てしまった
青
???
青
さっきと同じような 雷が落ちるような衝撃が走った
だっねその振り向いた横顔が
黄くんに そっくりだったから
青
???
青
僕が触れようとした手は 君が声を張り上げたと同時に振り払われてしまった
記憶が蘇ってくる
鮮明に、あの景色が重なる
ショックで言葉が出ない
名前を聞こうとしても 勇気が出なくって ただ呆然と立ち尽くすことしかできなかった
教室に着くと最悪な空気の中 僕は必死に黄くんと似た顔の人をさがしたが
どう考えても朝会った人しかいない
思考を巡らせても僕のちっちゃな脳みそでは考えきれなかった
担任の先生
そんな空気を破ったのは先生の声掛けだった
席が全て埋まったからだろうか
担任の先生
"男女別"
僕はどこに並べばいいのだろうか 並ぶ列なんて分けなくても 変わらないじゃないか
黄
青
教室に響く声 それは間違いなく黄くんの声だった
もちろん教室にはざわめきが広がる
担任の先生
黄
急なことで驚いたが 昔の黄くんにもこんな所があったな と思い出す
黄くんは少しだけ僕と似ていた
黄くんについて一言いうと、黄くんは"性同一性障害"だ
性同一性障害とは自分が生まれ持った心の性と、体の性が一致しないこと
僕には性別がないというところもあって気が合うところはあった
そして、穏やかな見た目とは裏腹に、周りのことをあまり気にしない性格で
僕は黄くんのそんな所に助けられた
あぁ、やっぱり黄くんは変わってないな
と感じたが、なぜ朝 あんなに冷たい態度を とられたのだろうと疑問に思う
.
入学式も始まり 今は新入生全員の名前が呼ばれている
不意に眠気がさしてくるが もうじきだと考えると 頑張ろうと思えてくる
数名呼ばれ、あと少しで僕の番だ
.
黄
バタン
体が床に打ち付けられるような 鈍い音がした
急いで視線を黄くんの方へ向けると そこには
体育館の冷たい床に転がる君がいた
救急車のサイレンの音が鳴り響くなか 入学式は続行される
僕の名前が呼ばれるころには 声を出すこともままならず 酷く動揺してしまった
入学式の間も、終わったあとも 黄くんのことだけが心配で 内容は何も頭に入ってこなかった
担任の先生に黄くんが搬送された病院だけ聞いて、下校の時間になると 僕は一直線に駅へ走り出した
空は紅く染まり 午後5時になる鐘の音が街に響いていた
黄くんの搬送された病院は 最寄り駅から歩いて10分程度
大きな病院ということもあり 駅からは近くにあって 心底ほっとした
ガラガラガラガラッ
看護師さん
看護師さんの声も耳に入らず 思い切りドアを開けた
青
黄
名前を呼ばれた
今朝手を振り払われ 冷たい態度をされた君に 名前を呼ばれた
それに、昔呼びあっていた あの言い方で
青
黄
僕がいろいろ考えていると 君の顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた
どういうことか分からず、 看護師さんに聞こうとすると
黄
それは涙声の謝罪によって遮られた
疑問 驚き 喜び 怒り 悲しみ 様々な気持ちが入り混じって 自然と涙が溢れてきた
黄
君は目を擦りながら真実を 語り始めた
黄
黄
乾いた笑みを浮かべながら 辛い過去を話す君は見ていられなくて ぼやけた視界には外の夕焼けが映っていた
黄
青
黄
ガラガラガラガラッ
白衣を着て、眼鏡をかけた医者が入ってきた
医者
黄
まだ止まりきらない涙を 手で拭いながら返事をする君は
こちらに視線を移し、 さっきとはうってかわって幸せそうな 笑みをうかべた
医者
真剣な眼差しをうけ 空気が張り詰める
青
医者
医者
いつこの息の根が止まるかも分かりません
稲妻にうたれたような衝撃を受けた
黄
黄
青
黄くんが行きたかったのは 僕たちが昔、別れた所だった
そこに着くと黄くんは泣き叫び 僕は涙を堪えるのに必死だった
立っていることすらままならない 黄くんを近くのベンチまで連れていき 今の幸せを噛み締めた
黄
すると 君は足で土をいじりながら 視線を外して話しかけてきた
黄
青
青
久々に君と笑い合う時間は とてつもなく愛おしくて
"あーあ、いつまでも続けばいいのに" と何回思ったことか
ただ、そんな願いも虚しく
君の瞳から絶え間なく流れ続けた涙は止まり
繋いでいる手の力も 非常に弱くなっているのが分かる
黄
黄
青
黄
青
「居てくれてありがとう。」
君は最後の涙を零し 笑顔のまま深い深い眠りについた
息もしだいに弱くなっていき 涙がベンチに落ちる頃には 止まっていた
僕は黄くんに最期 伝え忘れたことがある
青
青
青
気がついただろうか
今まで読んできたのは 僕が頑張ってパソコンに打ち込んだ文字
つまり、この物語は僕 紺野 青が書いた小説の中の話 ってことだ
それでも性別がないという事実は 変わらないが
今の世界はこんなに優しくも 理解がある訳でもない
実際今の時代では夢物語のようなものだ
これを現実にするには世界を変えなくてはならない
性別への理解が少なく、固定観念に囚われた世界を。
ただ、こんなことを僕一人が心の中で思っても仕方がない
青
そう呟きながら僕は液晶画面に映る 『投稿』 と書かれたボタンをクリックした
どこまでが現実で どこからが"妄想"なのかは 本人しか分からない
だが、数日後に 『√』というユーザーネームの人から 青の書いた小説に向けて コメントが来ることをまだ知らない