コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
医者
病室には消毒液の匂いが漂い 窓の外では夕焼けが 静かに広がっていた。
ベットに座る少女・絵里は どこか遠くを見つめながら口を開いた
静かな声だった。
だが、その言葉の重みは 愛美の胸を強く締め付けた。
絵里
え? な、なんで?!
思わず前のめりになる。 信じられなかった。
だって、あの大会に出ることが 絵里ちゃんの夢で
言いかけた言葉が喉の奥で詰まる 愛美は、ハッとして必死に笑顔を作った
あっ、、!! だ、大丈夫だよっ!!
きっと、リハビリしたら 治るかもしれ──
絵里
え?
絵里の言葉が、まるで冷たい刃の ように愛美の心を貫いた。
絵里
それ、、は、、、
愛美は何も言えなかった。 リハビリをすれば治るかもしれない
でも、確実なことは 何もわからない。
絵里
絵里は、微かに笑った。 それは、泣き笑いのようにも見えた
それされると 苦しいの
愛乃愛美
愛乃愛美
愛乃愛美
愛乃美波
朝の静かな玄関に、 落ち着いた声が響く。
その声の正体は今年から 5年生となる1個下の妹だった
ちょっと待って〜!
愛乃美波
カチカチ,,,
愛乃美波
愛乃美波
彼女は小さくため息をつくと 特に急かすこともなく 淡々と扉の鍵を開けた。
愛乃愛美
ガチャ
おはよ〜
ねぇ、昨日の宿題終わった?
あぁ〜 早く休み来てほし〜!!
朝の光が校門を照らし 生徒たちが次々と校舎へ 吸い込まれていく。
愛乃愛美
穏やかな風が吹き抜ける中 一人の少女が息を切らせながら 駆けてきた。
愛乃美波
愛美は額の汗を拭いながら ようやく校門の前にたどり着く。 そこには、何食わぬ顔で立っている 妹の美波の姿があった
愛乃愛美
肩で息をしながら抗議する愛美に 美波はケロッとした顔で答える。
愛乃美波
愛乃愛美
言い返そうとしたものの 確かに準備が遅かったのは自分のせいだ
美波はクスッと 笑いながら肩をすくめた。
愛乃美波
愛乃愛美
ここは、私立アリス学園 小等部 中等部 高等部と繋がってる エレベーター式学校。
愛乃愛美
愛乃愛美
後ろの扉から入る!
教室内は朝の活気に満ちていた。
机を囲んで談笑する生徒たち カバンを机に投げ出して 伸びをする男子、窓際では 眠そうに頬杖をつく女子──
誰もがそれぞれの 日常を過ごしている。
愛乃愛美
愛乃愛美
クラスメイト1
明るい声が教室に響く。 一瞬、時が止まったかのように 愛美の動きが固まる。
愛乃愛美
驚きのあまり 思わず挙動不審に声を上げる
愛乃愛美
愛美は内心の動揺を隠しながら そっと席へと向かった
クラスメイト1
愛乃愛美
クラスメイト1
愛乃愛美
どこかで聞いたことがある。 確か、妹がそんな言葉を 使っていたような……。
愛乃愛美
急にもう一人のクラスメイトが 会話に飛び込んできた。
クラスメイト2
愛乃愛美
その勢いに 愛美は思わずのけぞる。
クラスメイト2
愛乃愛美
大げさに叫ぶクラスメイトの言葉に 愛美はなんとも言えない表情を浮かべた
クラスメイト1
最初に話しかけたクラスメイトが 宥めるように微笑みながら スマホを取り出す。
クラスメイト1
愛乃愛美
画面には、キラキラと輝くステージと 華やかな衣装をまとった 少女たちの姿が映っていた。
〜♪
愛乃愛美
???