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悪魔の子
生まれた時に痣があった悪魔の子
誰にも見られず、 十分な食事にありつけなかった
それ故、体がとても細かった
ある日、他国に売られることとなった
その少年も分かっていた。
実験に使われるであろうと
痣のある者は、魔力もある
悪魔の子と言われていた所以は 魔力があるからだ
あぁ、「兵器に使われるんだろうな。」
やはり、 予想通り実験体として扱われる
でも、前よりかは楽だ。
虐待されるよりかは。
なんで、なんで？
からだが、とけてる？
どうしよう、どうすれば…
きゅうに、おっこちちゃったな…
彼を見たものは居ない。
あの日から、少年を見た人はいない。
真実は、何処へ？
葛葉
加賀美
不破
三枝
とある村、悪魔の子
黛
黛
不破
甲斐田
加賀美
黛
ほら、端っこにいってな！
黛
早く出ていってくれないかねぇ
預かってくれるところなんて ないんだから、我慢よ奥さん
そうよねぇ…
黛
黛
ある日、他国からの手紙が
その事についてその村は大喜び！
あんたの行き先が決まったよ
黛
結構遠いらしいね、まぁさっさと行った行った！
黛
加賀美
不破
三枝
葛葉
他国に着いて数日
黛
黛
黛
黛
おーい、飯だぞ〜〜！！
黛
彼にとってはここは楽園。 でもいつかは死が追いつくだろう。
甲斐田
四季凪
四季凪
甲斐田
ある日の夜。 子供達が動き出す。
ねぇ、ここから脱走とか出来ないのかな
黛
あ、面白そう、やってみようぜ！
黛くんもくる…？
黛
じゃあさ、いつやってみる？
せめて明日とか？
黛
思い立ったらすぐ行動ってこと？！
それあり！やってみようぜ！
それじゃあ俺に着いてこーい！！
加賀美
甲斐田
不破
ほら！こっちだよ！
まってぇ、早いよぉ…
黛
…！おい！そこ！止まれ！！
っ、やっば！
えっと、お願いっ！！［ポチ］ッ！
うわぁっ！化け物っがｯ！！
黛
早く逃げるぞっ！
ガチャっ…
加賀美
三枝
甲斐田
四季凪
加賀美
不破
葛葉
加賀美
葛葉
葛葉
加賀美
葛葉
甲斐田
四季凪
黛
三枝
加賀美
おい！待て止まれっ！
誰が止まるもんかバーカ！
子供達が走る中、無慈悲な言葉
おい！発砲許可が出たぞ！
流石にテーザーだけだからな！ おい聞いてるか？！
マズい！皆それぞれ部屋に入って！
黛
ガチャっ
加賀美
黛
お疲れのようだね
黛
怖がらなくてもいいよ、 ただの偉いだけの者だよ
黛
今回はビックリしたよ 急に動き出すとは思わなかったものでね
黛
まぁ、そうだね。 でも君は特別だ。
黛
新しい薬品の実験だよ まだ君自身の能力は分からないだろ？
それで、この薬品に耐えきれたら 君を逃がしてあげよう。
黛
またここで生活してもらうだけさ さて、どうする？
黛
三枝
加賀美
三枝
黛
黛
黛
…そうか
そう言うと思ったよ ならもう一つ条件を
先程一緒に逃げていた子たちがいただろう？
黛
その子達の命も天秤に賭けようか
黛
Noと言えば先程の子達の命も奪ってみせよう。
これならどうする？
黛
黛
さて、答えは
黛
そう言うと思った！ ありがとう黛くん！！
さて、警備員が来る前に済ませてしまおうか
黛
さて、首元を出してくれないか？
黛
そんなに緊張しなくてもいいよ
プスッ
大丈夫、すぐに終わるよ
黛
しばらくの間は、存在しなくなる。
黛
皆忘れるんだよ、君のこと
黛
黛
お休み、疲れただろう？
きっちり休んでくれたまえ いつか起こしてあげよう。
黛
加賀美
三枝
不破
加賀美
不破
三枝
加賀美
不破
加賀美
加賀美
後悔シテイルのか？
加賀美
どんな力がホシイ？
加賀美
守れたらいいのにナ でもチカラが無いんダナ
加賀美
天使ならいいのにナ
加賀美
加賀美
その物語ならツクレルよ？
加賀美
待っててネ
加賀美
バツッ
カナシイカナシイお話
ある所に、男の子が居ました
その男の子は 楽しそうに絵本を読んでいました
お家にある絵本を毎日、一つ一つ
ある日家族が出かけている中、 男の子はお留守番する事に
おばあちゃんのお部屋に こっそり入って、絵本を探しました。
その中に見たことのない絵本が
カナシイカナシイお話
ある所に、男の子が居ました
その男の子は 楽しそうに絵本を読んでいました
お家にある絵本を毎日、一つ一つ
ある日家族が出かけている中、 男の子はお留守番する事に
おばあちゃんのお部屋に こっそり入って、絵本を探しました
その中に見たことのない絵本が
カナシイカナシイお話 ある所に、男の子が居ました。
その男の子は 楽しそうに絵本を読んでいました
お家にある絵本を毎日、 一つ一つ＿＿＿＿＿＿
「この絵本には終わりが無い」と 気付いた時にはもう遅く
その男の子は青年になってました。
周りに知っている人は居なくて
ひとりぼっちになっていたのです
これが、 「カナシイカナシイお話」の最後です
おしまい
