カイ
俺は 化之カイ
小さな頃から霊感があり、 よく見てはいけないものを見ていた 。
妖というのは不思議だ 、
見える存在を喰らおうとする 。
そんな中助けてくれた奴がいた 。
同じ妖だが 、 彼は俺を助けてくれた 。
最初 、 言葉を覚えるのが大変だったよ 。
堕天使の男
カイ
俺が何日も何ヶ月もかけて教えた言葉に 彼は飲み込みが早く少し変だがまぁ理解 できる程度ぐらいには話せるように なった 。
堕天使の男
カイ
堕天使の男
黒い翼の生えた男 。
名前を何度聞いても答えてくれなかったし 自分自身あまり興味もないから適当に "堕天使の男"と名付けた 。
安直すぎるって?知らねぇよ
堕天使の男
カイ
彼は俺に口付けをした 。
触れる程度だが 、 心が暖かくなる心地のよい口付け … 安心する 。
堕天使の男
頬を撫でながら言う
… たく 、 いつの間に口説き文句を覚えたのだか … 、
彼との出会いは一年ほど前に遡る 。
赤い傘の男
カイ
言葉も理解出来ない 。
この場所すら分からない 。
この男は誰だ?
疑問ばかりが脳を支配する 。
赤い傘を差して 、 赤い服を着こなす男
赤い傘の男は何度も言う
赤い傘の男
だが同じ事を何度言おうとも俺は彼の言葉を理解出来ない 。
逃げようと俺は背を向けた 。
後ろを見た途端に気付いた 。
堕天使の男
黒い翼の生えた男が此方を見ていることに
カイ
俺は必死に願った 。 誰でも良い 、 俺はまだ死にたくない 。
そんな浅はかな願い 。
堕天使の男
赤い傘の男
俺達の間に割って入る男 、
赤い傘の男と口論を始める 。
堕天使の男
赤い傘の男
赤い傘の男
堕天使の男
どうやら話終わったようだ …
赤い傘の男はエラーが起こるように 消えてった
カイ
恐る恐る名前を聞いてみる 。
堕天使の男
どうやら伝わっていないようだ 、
堕天使の男
堕天使の男は俺の手を握り締め 、 此方へと言うように連れていく
堕天使の男が立ち止まった 。
ポツンと一つだけあるエレベーターを 指差してまるで ここが出口 と言うようで
カイ
堕天使の男
未だに分からない言葉 …
だが不思議と分かる 。 けど助けて貰ったし彼を置いては行けないと思い 、 手を掴んで止める 。
堕天使の男
堕天使の男は此方に擦り寄って甘える 。
カイ
出会ったばっかりだし、特に心残りもないが、置いていくのは何故か嫌だと思った。
カイ
手を引っ張って行く。特に彼から嫌と思う感じはない。
エレベーターに乗って俺達は元の場所に 戻る。
これが俺達の出会い。
ま、こんなところだな
たまにこいつを連れてきて良かったかと 後悔することもあるが…
堕天使の男
なんか、すげー嬉しそうだから良しと しよう。
色んなことを教えていくうちに…まぁ、 さっき見たようなことも覚えてきち まったよ、
カイ
幸せを噛み締めていた。
そう、この日までは
俺は誰かの視線に気付かなかった。
隙間男
あるじ
あるじ
あるじ
あるじ
レインコートの怪異
あるじ
カイ
あるじ
あるじ
あるじ
あるじ
赤い傘の男
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!