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俺のせいや
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…………要らないなら、別にいい。
…………もし、
もし受け取らなければ、
きっとこの地獄は、終わらない。
何一つとして、変わらない。
……けど、
それでもなんとなく、幸せに暮らせていけるはずだ。
…………でも、
受け取ったら、どうなる？
もしかしたら、壊れてしまうかもしれない。
もしかしたら、誰も見てくれなくなるかもしれない。
もしかしたら、皆んな居なくなるかもしれない。
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そうなったら、
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俺は、どうすればいい？
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…………だって、お前は、
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ねぇ、兄さん。
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俺の我儘も、赦してよ。
…………これ、何歳ぐらいの時だっけ。
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りぃちょがまだ小っちゃいから、2年生くらいかな。
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…………そっか、
そういえばここ、父さんが好きだった花畑だ。
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でも、結局父さんが死んで、
また、来れなくて。
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懐かしい。
あたたかくて、あたたかすぎて
涙が、止まらなくて。
視界が滲む。笑顔が霞む。
思わず、手を伸ばす。
離さないように。逃げないように。
現実ではないのに。
幻なのに。
それでも死にたくなる程に、手を伸ばしている。
それで、「あぁ、そっか」って。
俺は、まだ
まだ、戻りたいと、願っている。
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ただ痛い、明日すら見れなかった大嘘だ。
コメント
7件
ニキくんの発想が凄い、、私だったら母子手帳見るだけだった気がする、 昔の回想めちゃくちゃ楽しそうだったな、続き楽しみです！！
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