モブ
おい。
○○
……ん?
放課後に急に知らない男子に絡まれることある????
モブ
お前、俺の先輩に……
○○
な、なんの事ですか?
モブ
肩ぶつかってきただろ。
モブ
覚えてないか……?
モブ
そういえば…
モブ
あのちびの男が守ってたとか……
○○
……あ
○○
…そう、ですけど、、
モブ
お前、調子に乗るんじゃねえぞ。
○○
えっと、、
○○
あの、、
モブ
あ゙!?
○○
私ぶつかってな
モブ
またそれを言うのか!?
○○
ごめんなさい、
モブ
女はすぐ泣く!!
○○
あ、え、
🕯
ちょっと、君。
モブ
あ゙!?って……
モブ
🕯先輩!?
🕯
○○さんに何をしているのかな?
モブ
いやー、その、
🕯
彼女はぶつかっていないって言っているよね?
🕯
私の大切な人を、泣かせないでくれないか?
優しい声をしているが、顔は笑っていない。🕯さんって、そんな顔するんだ。
モブ
すいませんでしたぁ!!!
○○
あ、あの!
○○
🕯さん!
○○
ありが
🕯
……辛かっただろう。
🕯
おいで。
○○
えっと、
🕯
…来るのが遅くなってごめんね。
○○
…怖かった……です
🕯
何かあったら助けを求めるんだよ?
○○
……、
🕯
言いにくい……かな?
○○
ちょっと、大きな声を出すのが…躊躇しちゃって、
🕯
そうだよね。
○○
ごめんなさい。
🕯
君が謝ることは無いよ。
🕯
とりあえず、
🕯
怪我はないかい?
○○
はい!
🕯
良かった。
○○
……あの
🕯
どうしたんだい?
○○
そ、そろそろ離していただくと……
🕯
あ、
🕯
ごめんね。
そういって彼は顔を逸らす。そこで私は、彼の耳が赤いことに気づいた。
○○
……照れてます?
🕯
いや、これは、
○○
耳、赤いですよ。
🕯
…
🕯
少し照れてしまった。
○○
ふふっ笑
🕯
…君の笑顔が見れるなら、いいか。
○○
えっ
🕯
次は○○さんの顔が真っ赤だよ。
○○
んもう。
🕯
ふふ笑
○○
そういえば、
🕯
?
○○
なんであんなに恐れられてたんですか?
🕯
……あー、実は、
🕯
私、🍷と話す時、いつも顔を顰めているらしくて、
🕯
その時の顔が、
🕯
般若みたいだ……と
🕯
言われているんだよ。
○○
だから、怖がらせてはいけない……と
○○
思われているということですか?
🕯
そういうことだね。
○○
たしかに……
○○
🍷さんと話す時の🕯さん、
○○
いや、なんでもないです。
🕯
あ、私を怒らせるから言うのを辞めたね?
○○
すいません。
🕯
ふふ笑
🕯
段々私に心を開いてもらえて、
🕯
嬉しいよ。
○○
私も、🕯さんと話せて嬉しいですよ!
🕯
そうだ。
🕯
良ければ、一緒に帰らないかい?
○○
良いですよ!
優しい人ほど怒るのが怖いというのは、本当なんだなと知った。