カメリア城内
琥太朗の部屋
椿屋家の兵
お帰りなさいませ、若旦那
椿屋 琥太朗
ただいま、みんな
丹波の山茶丸
若旦那がお帰りになられ
丹波の山茶丸
更には次期当主ともなることを、殿も喜んでいましたよ
椿屋 琥太朗
父上が…
椿屋 琥太朗
ありがとう、山茶丸
丹波の山茶丸
若旦那、今日は溜まっていた稽古もあります
丹波の山茶丸
外へ行きましょう
椿屋 琥太朗
うん
丹波の山茶丸
弓と鎖鎌と剣、どれにいたしましょうか
椿屋 琥太朗
鎖鎌がいい
丹波の山茶丸
わかりました
丹波の山茶丸
それでは
丹波の山茶丸
ジャラッ
椿屋 琥太朗
ジャラッ
勝負!!!
椿屋 琥太朗
は…ッ、はぁ…ッ
丹波の山茶丸
ご成長なさられましたね
丹波の山茶丸
5年前よりずっとお強い
椿屋 琥太朗
5年間、ずっと使ってたからかな
椿屋 琥太朗
昔よりは上手くなったよ
丹波の山茶丸
流石ですね、若旦那
丹波の山茶丸
そろそろ夕食の時間だと思います
丹波の山茶丸
行きましょう
椿屋 琥太朗
わかった
一方、忍術学園
木下先生
なるほど…椿屋が…
尾浜 勘右衛門
正気の沙汰では無かった様子でした
久々知 兵助
それに、力や速さも普段より強くなっていて…
竹谷 八左ヱ門
そんなことがあったのか
不破 雷蔵
琥太朗、大丈夫かな…
鉢屋 三郎
最悪の場合、帰ってこないってことも…
不破 雷蔵
三郎!!
尾浜 勘右衛門
とにかく今は琥太朗の安全が大事だ
尾浜 勘右衛門
一刻も早く状況を知りたい
木下先生
それでは椿屋の救出忍務は
五年生に任せよう
尾浜 勘右衛門
木下先生…!!
久々知 兵助
ありがとうございます!!!
善法寺 伊作
すみません、少しよろしいでしょうか
尾浜 勘右衛門
伊作先輩!?
木下先生
善法寺か
善法寺 伊作
その忍務、僕も参加させていただけませんか?
善法寺 伊作
琥太朗は保健委員、
善法寺 伊作
保健委員会委員長である僕も
善法寺 伊作
琥太朗を救いたい気持ちは同じです!!
木下先生
そうか
木下先生
では特別に、善法寺も忍務に入れよう
善法寺 伊作
ありがとうございます!!!
椿屋家 当主
琥太朗が戻ってきてくれて、私は嬉しいぞ!
椿屋家 当主
さらに次期当主にもなってくれるとはな!
椿屋 琥太朗
はい、父上
椿屋 琥太朗
やはり戻ってきて正解でした
椿屋家 当主
そうだろう!
椿屋家 当主
琥珀にすり変わってもらおうという考えが馬鹿らしい
椿屋家 当主
女なぞこの家には要らぬ
椿屋 琥太朗
そう…ですね
椿屋家 当主
ほら、今日は宴だ!!
椿屋家 当主
琥太朗も山茶丸も飲め!
丹波の山茶丸
では、私もいただきます
椿屋 琥太朗
ゴクッ、ゴクッ
1時間後
椿屋 琥太朗
うぷ…ッ、おぇぇッ
丹波の山茶丸
自分に合う量を超えるからこうなるのですよ?
丹波の山茶丸
酒の量は人によって違うんですから
椿屋 琥太朗
山茶丸は、酒強いんだね
丹波の山茶丸
私は毒耐性なども訓練されているので
丹波の山茶丸
刺激物に強いのです
椿屋 琥太朗
はは、伊作先輩みたいだな
椿屋 琥太朗
いさく…せん…ぱい
椿屋 琥太朗
う"ッ、ゴプッ
椿屋 琥太朗
おえぇ…ッ
丹波の山茶丸
ゆっくりでいいですよ
丹波の山茶丸
まだ宴は続いています
丹波の山茶丸
ここでの生活を楽しみましょう
椿屋 琥太朗
う…ん…
私は何か
何か大切な事を忘れてしまったようだ