夢を見ていた気がする。
真っ白な世界。
目の前には若井がいて、
周りには涼ちゃんや、友人、家族。
僕が大好きな人たち。
急に目の前から光が差し込み
若井が背中を向けて歩き出す。
それに続いてみんなも歩き出す。
僕も行こう。
そう思って歩き出そうとするんだけど
足が動かなくて。
「まって!」そう声を出そうにも発声できない。
その間にもどんどんみんなは進んでゆく。
嫌だ‥行かないで、僕を置いていかないで、
1人にしないで…。
朝
ryok
揺さぶられる感覚がして目覚めると
目の前には涼ちゃん。
さっきの出来事が夢であったことへの安心感で
胸を撫で下ろした。
mtk
mtk
ryok
mtk
元貴side
"若井が目覚めた"
それを聞いた瞬間僕は涼ちゃんと急いで家を
飛びだした。
僕たちは病院の中を走った。
病院に着き、看護師さんに走らないでください。
なんて言われたけど、
ごめんなさい、今はそれどころじゃない。
僕たちは若井に一刻も早く会いたくて。
ノックもせず、慣れてしまった扉を
思い切り開ける。
病室
あの時は"ごめん"、目覚めてくれて良かった。
そう伝えようとしたのに。
mtk
ryok
hrt
hrt
mtk
その言葉に足が止まる。
涼ちゃんもその言葉に驚いた表情をしていた。
ryok
ryok
hrt
真剣な表情で言う若井。
冗談で言ってるわけではないみたい。
つまり僕たちを驚かせるために言ってるんじゃない。
そう理解することができた。
つまり、僕のことだけ"覚えてない"…、てこと、?
mtk
ryok
その場にいることができなくて、
僕は走り出した。
さっきと同じ看護師さんに、同じように注意を
されたような気がしたけど、そんなこと
どうでもよかった。
着いたのは屋上。
多分結構走ったんだろう。
息が上がった。
mtk
mtk
ryok
しばらくして扉が開く音がして、
息切れした涼ちゃんがきたことが分かった。
mtk
mtk
mtk
mtk
僕が話し終えた瞬間、後ろから抱き絞められた。
ryok
ryok
ryok
ryok
mtk
涼ちゃんの言葉に涙が溢れて止まらなかった。
忘れるはずがない、
だって元貴"大好き"って
"愛してる"って
何回もたくさんそう言ってくれたから。
だから今だけ泣かせて…、
ryok
涙がやっと引いてきた頃、
僕は若井のいる病室に戻ることにした。
mtk
そう伝え笑ってみたけれど、
涼ちゃんはまだ不安そうな表情のままだった。
トントン、
そっとノックして部屋を覗く。
そこには雑誌などを見て、僕を思い出させようと
してくれる僕らのマネージャーがいた。
けれど、はいってきた僕らに気づいたマネージャーは
首を横に振った。
医師にも診てもらったけど、
これはふとした瞬間に思い出すかもしれないし、
このまま僕のことを思い出さないかもしれないって。
僕は若井に近づいた。
mtk
hrt
hrt
hrt
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表情で分かる。本当に分からないみたいだし、
本当に反省してるらしい、
だけどやっぱり、"僕のことだけを忘れてしまった"
と思うと、とても悲しくなる。
だけど今僕が泣けば、若井を困惑させてしまうから
涙をグッと堪えた。
mtk
若井‥大丈夫だよね‥、?
僕のこと忘れたいだなんて思ってないよね‥?
"大嫌い"なんて嘘だから‥
思ってもないから、‥ッ
記念日なんかどうでもいいよ。
若井がそばにいてくれればそれでいい、
だから早く戻ってきて‥。
こんな気持ちは心の中にしまって、
僕は安心させるよう微笑みをかけた。
こんにちわ~Rです!!
とうとう🎸さんでてきましたね、
これからどうなっていくんでしょうか、、?
それとコメントといいねありがとうございますッ!!
特にコメントめちゃくちゃ嬉しいです✨✨
感想等ありがとうございます♪
それでは~!
コメント
3件
なんで若井さん大森さんのことだけ忘れてるんだよっ…! 悲しすぎる… この作品が楽しみすぎて…毎日が楽しいです✨