お前は立派な俺の敵だ。
syp
ci
syp
城から少し離れた場所
約1時間は歩いただろうか
普通、軍人は1時間歩いただけではヘタレない
そんなんでヘタレたら、戦争なんてまともに出来やしないであろう。
でも、なぜやろか。
syp
何故か休みを求めたくなってしまう。
ci
syp
ci
きっと、お前も分かってはいるんだろう
今見つかったら、確実に全てが終わる。
今戻れば、自主すれば。きっと、彼らなら許してくれる。
彼らは、そんな情が薄い奴じゃない。
でも、それでも。
少しの確率に掛けて、俺はお前に着いていく。
syp
ci
ci
ci
syp
ci
syp
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ci
ci
syp
⋯ 彼らを裏切る気持ちには、罪悪感が残る。
元々俺が彼らのことが嫌いな訳でもないし
実は俺もスパイでした〜ちゃんちゃん。なんてで終わる物語ではない。
俺はただ、ただ普通の幹部として過ごしていただけ。
でも、普通のモブにだって選択肢に迫られることぐらいはあるでしょう?
それと同じさ。
syp
ci
syp
ci
ci
タッタッタッ
syp
隣国まで歩いただろうか
今までの景色と一変した。
空は、まるで君を描いたかのように橙色に輝き、登り初めている
まだ、2時間程度しか歩いていない筈なのに。
お日様は、俺らの旅を迎えてくれているとでも言うのだろうか。
ああ、俺らはもっともっと遠くへ行きますよ。
手を繋いで目指したのは、誰にも邪魔されない自由そのものだった。
きっと、そんな世界があると信じてる。
だから俺らは進み続ける。
それこそ、遠い遠い誰もいない場所へ進んででも。
そっと取り出した皆との写真を海に投げて、彼を追った。
これはもう、今となっちゃ必要ないから。
もう過去は見ないって、決めたから。
ci
syp
ci
syp
ci
syp
ci
syp
ci
syp
大分遠くまで歩けば既に朝が顔を出している。
城から抜け出した時も、深夜の零時だった。
そこからずっと寝ずに歩いて来てる訳だ。そりゃあ眠くもなる。
syp
ci
syp
ci
syp
ci
無理やり手を引っ張って、街の方へと向かう。
変装はしてないけど、チーノの特徴的な髪型とかメガネは変えたし、
俺もいつもの衣服は別のに、
ヘルメットは置いてきたからまずバレることはないだろう。
そもそも、俺らの旅に変装なんて自分らしくないものはしたくない。
俺らは、俺らで居る理由があるから。
syp
国に反逆したんだ、今更怖いものはない。
ci
syp
ci
コメント
5件
尊い 好き
もうらぶ … 🫶 ノリで着いてくるぴくんさすが👏👏 過去は振り返らないのが良きねぇ … 思い出を捨てて2人で歩んでいくのまじですき … 🫣