王様の君に恋する

俺はずっと、ずーっと

みこちゃんが大好きだ

そんな大好きな人に気を使わせるのは

苦しいなって思う

( ﾋﾟｸｯ

( むにむに

このくらいじゃみこちゃんには伝わらないか … 、笑

俺の宝物って

みこちゃんなんだけどなぁ、…

幼い頃から大好きだったみこちゃんは消えていってしまったみたいだった

そうやって笑う顔は小さい頃から何も変わっていないのに

優しいところも変わっていないのに

… きついなぁ、

わがままなのかな、… 一緒にいられているだけで幸せなはずなんだけどな

様呼びも敬語もやめてほしい、執事として俺のお世話なんてしないで

もっとみこちゃんはみこちゃんらしくいてほしい

小さな頃の身分なんて知らなかったときみたいに

みこちゃんは相当勉強して執事になったんだと思う

みこちゃんが初めてお給仕をした日、メイドや執事が騒ぎ立てていたから

なんでも完璧にできる期待の執事、だと

なんで執事になったかは知らない

でもその理由が俺だったら嬉しいなって … 、

ずっとこの庭の花のことを考えてしまう

みこちゃんと遊んだあの日からずっっっと

あれから何回も枯れたり咲いたりを繰り返して、今はこんなに綺麗に咲いている

… やだな、俺

みこちゃんと出会ってからわがままな子どもから成長してないみたい