時計台の針は十七時を指している
ほとけ
(待ち合わせは2時間前、、ここに一人)
僕はハンドバッグを握りしめ、 広場を見渡した
沢山の人が大切な誰かと待ち合わせ、
嬉しそうにそれぞれの目的地へ歩いていく
ほとけ
。
空は晴れ渡り、ポツリと浮かんだ白い雲が
ほとけ
(僕を見下ろしてるんだ)
街ゆく人、流れる雲
目に映る全てが
ほとけ
(僕のことを嘲笑ってるような気がした)
頭の中で寂しいメロディが流れてくる
ほとけ
(あの日見つけたオルゴールの音色)
ゼンマイを巻くと木箱をの上をクルクル回り出すピエロの人形
何処にも辿り着けずただ同じ場所で回り続けるその姿は
ほとけ
(今の自分にそっくりだ)
ほとけ
(でも)
ほとけ
(それが答えなんだよね、?)
ほとけ
いふ先輩、