ピピピピ
ピピピピ
ピピp
💛
俺の大嫌いな音を止める。
午前5時。
外はまだ薄暗い。
俺に休日何てものは存在しない。
💛
昨日床に落とした物が散乱している。
💛
俺はイラつきを抑えながらものを拾う。
💛
💛
ペラ
俺の机に1枚の写真が落ちた。
💛
💛
そこには俺たち6人兄弟全員が写った写真だった。
転んで泣いてるこさめちゃん。
それを慰めるらんらん。
その様子を見ながら笑ってるなっちゃん。
それに便乗して笑ってるまにき。
それを注意するすっちー。
そしてそれを微笑ましく見てるのが俺。
💛
この写真1枚で思い出が蘇ってくる。
💛
俺は約2年も覗いてなかったタンスを漁ってみることにした。
すると続々と見覚えのあるものが出てきた。
💛
こさめちゃんが俺のために作ってくれた折り鶴。
💛
その鶴はグチャグチャで不器用さが目立つような鶴だった。
💛
💛
みことへ いつもあそんでくわて あいがと またおれとあそえてね いるまよい
💛
ひらがなを書くのもままならない時に俺に書いてくれた手紙だった。
だいぶまにき性格変わったな、、
他にも思い出物は沢山でてきた。
数え切れないほど。
もう少し見ていたかったけれどお母さんにバレるのが怖かった。
久しぶりに癒しを貰った。
こんな時間がずっと続けばいいのに。
そんなことを考えているうちに嫌な足音がしてきた。
💛
急いで椅子に座って教科書を広げた。
ガチャ
母
💛
母
母
ドアが閉まりそうな瞬間俺はお母さんに声をかけた。
💛
母
💛
💛
💛
💛
母
💛
💛
💛
💛
💛
💛
母
母
母
母
💛
言えた。
やっと言えた。
母
💛
母
💛
💛
兄弟に会うのに何だかちょっぴり緊張する。
ガチャ
💛
🩵
🩷
💛
💜
母
母
💚
💜
母
💛
💛
💛
💛
パンをひとくち食べたけど視線を感じすぎて全くお腹に入らない。
💛
母
💛
母
母
💛
母
💛
バタン
💛
ここにはただただ気まずい空気が流れていた。
部屋に戻るのが正解なのだろうけど俺には今勉強する意欲は無い。
戻りたくない。
ここに居たい。
でも視線が痛い。
どうするべきか分からず立ち尽くしていた。
手足が棒のようになって動かない。
勉強なんてもううんざりだ。
💚
💛
💚
💛
💚
💛
💛
あの空間という名の檻から抜け出したかっただけ。
💛
❤️
🩷
……
💛
階段を登ろうとするも足が動かない
まるで体が拒絶しているように。
💜
💛
全く前に進まない。
💛
スタッ
🩵
俺はその場に座り込んでしまった。
💜
お母さんに怒られる。
怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる怒られる
💛
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!