今日も今日とて

今日は高校一年生の入学式だ。

正直高校生になんかなりたくない。

ソファーから立ち、ダイニングへ向かう。

テレビをつけ、ニュースを横目に見る。

今日も特に気になるニュースは無い。

ガチャッ

あーめんどっ

中学校の頃仲良かった人なんて居ない。

正直虐められた思い出しかない。

お母さんには隠しているが、中一も中三も虐められていた。

腹パンなんか当たり前。

殴られたのが分からないぐらいまで殴られる。

…

ここの高校にあいつらが居ない事を祈る。

教室に入ると血の気が引いた。

見覚えのある顔つき。

あいつらだ。

俺は死を覚悟した。

浅垣が涼太を見て、目配せをしてくる。

キーンコーンカーンコーン

ガシッ

浅垣は腕を首に回してきた。

ボコッ

お腹を殴られ、後ろへよろめいた。

ボコッ

生々しい音が響き渡る

ボコッ

腹に拳を入れられる

とにかく痛い。

奥であいつがスマホで撮ってる。

撮ってどうするんだろうか。

そんなことを考えている間にまた殴られる。

ボコッ

その後こんなのが一時間は続いた。

顔にできた青タンを触りながら考える。

ガチャッ

お母さんが玄関へ飛び出してきた

ベッドに寝転ぶ。