玄関を出てすぐに眼鏡とマスクをつけ
後ろ髪を前に持ってきて
長い前髪に見せる。
いかにも陰キャって感じ。
赤
一息ついて学校へと歩き出す。
道中、スマホが鳴った。
赤
送られてきた文に
軽く返事をして鞄の奥底にスマホを
突っ込んだ。
俺の学校はスマホ禁止だからなぁ
また暫く歩くと学校に着いた。
相変わらず、俺を笑う声が聞こえる。
赤
顔を隠してるのには別の訳があんだよ
なんて反論を心の中でしながら
下駄箱に向かった。
下駄箱を開けるとジャラジャラと 画鋲が落ちてくる。
赤
毎日毎日よく飽きないな
なんて思いながら
いつもの様に片付け
教室に向かう
バッシャーン
ドアを開けると上から水が降ってくる。
これもいつもの事。
着替えよう、とその場を離れる
とりあえず息がしにくいので
濡れたマスクを外し
見にくいので眼鏡も外す。
その後
人目のつかない屋上で鞄を漁る
が、ジャージが幾ら経っても 見つからない
赤
そうだ、制服が着られなくて 今ジャージ着ているんだ。
それに気がつくまでにかなり掛かった俺はかなり頭が弱いのかもしれない
とにかく着替えがない
赤
考えを巡らせていると チャイムの音が聞こえてきた。
もういいや
赤
そうと決まればスマホを取り出し
LINEを開く
宛名は黒
「今から会える?」
そう送信し広げた荷物を片付け始めた
コメント
3件
学校のせいで見るの遅れた😭 もうほんと言葉に出来ないくらい好きです
好きです🫶🏻 顔を隠してる事情ってなんだろう…?