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今日からデリザスタ様のペットになりました。

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今日からデリザスタ様のペットになりました。

第6話 - 第六夜

554

2024年11月17日

#マッシュル

#デリザスタ

#セル・ウォー

#デリセル

#悪魔の五つ子

るぅ

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デリザスタ

「おはよ～、ムギ！」

セル・ウォー

（どうやら悪夢は覚めなかったのか…）

あれから、何日が経っただろうか。

…というのも、この部屋には時計はおろか、時間や日付を確認できるものが何もない。

セル・ウォー

（奇妙なことに、この部屋はずっと暗闇に包まれている…）

セル・ウォー

（日中であるだろう時間にもかかわらず…）

セル・ウォー

（朝の日差しも、夜の月明りでさえない）

デリザスタ

「ムギ、マジな顔してどうした～ん？」

セル・ウォー

（幸いなことに、デリザスタ様は僕が【いい子】でいる限りは、
危害を加えてこようとはしない…）

デリザスタ

「そんな顔も愛らしいけど…」

デリザスタ

「やっぱり、ムギは笑顔でいる方が可愛いから。」

デリザスタ

「ほら、笑って笑って～！」

セル・ウォー

「…」　（無理やり笑顔を作る

デリザスタ

「やっぱりムギは笑顔が一番だなァ～」　ニコ　

セル・ウォー

（…我慢、我慢だ…）

デリザスタ

「あぁ！！！」

セル・ウォー

「⁉⁉⁉⁉⁉⁉⁉」　ビクｯ！

何かを思い出したのか、突然大きな声を発した。

その声に思わずびくりと身体を震わせると、少し慌てた様子でごめんごめんと頭を撫でられる。

デリザスタ

「…はぁ、すっかり忘れてた」

デリザスタ

「よりにもよって当日で思い出すなんて…」

デリザスタ

「ムギ、ごめんな。」

デリザスタ

「オレっち急用で出かけるから…、本当は、
今日だってムギと一緒にいたいのに…。」

セル・ウォー

「…」

デリザスタ

「なんでも、お父様が言うには、
『数年に一度の集まりだから、必ず顔を出すように。』だってさ」

デリザスタ

「今日はムギと一緒にパーリーしようと思ったのに。ツイてないわァ」

セル・ウォー

（さすがお父様…ナイスタイミング！）

デリザスタ

「多分、明日の朝には帰ってこられると思うけど…」

デリザスタ

「ムギには、しばらく寂しい思いをさせるかも。」

デリザスタ

「不甲斐ないご主人様でごめんなァ…」

セル・ウォー

「…」

デリザスタ

「…ムギ、いい子で待ってられる？」

セル・ウォー

「…‼」　こくこく

デリザスタ

「お！さすがオレっちのムギ！いいお返事～」

セル・ウォー

（…このチャンスを決して逃してはならない。）

セル・ウォー

（…僕には、以前から計画していた脱出の策がある。）

セル・ウォー

（…決めた。）

セル・ウォー

（今夜、ここを抜け出そう。）

つづく。