その少年、月見里 詠珠は、望まれて生まれてきた命ではなかった。
詠珠ににた美しい顔立ちの母親、怜涼は、少女だった頃に監禁され、無理やり望まない妊娠をした。
母親である責任、孕ませた男のことを考えると、怜涼は耐えられなくなっていった。
初めは大切に育てられた。しかし、怜涼は詠珠が他の子と違うことを知る。
詠珠は全く話さなかった。
無口だった誘拐犯を思い出した怜涼は、男の子に無理やり声を出させた。
男の子の整った美しい声が、あの誘拐犯に重なり、怜涼は男の子を施設の前に捨てた。
月見里 詠珠
先生
月見里 詠珠
先生
先生
先生
先生
月見里 詠珠
どうせ、楽しくない。鬼ごっこも、おままごとも。絵を描いたら先生を困らせてしまう。
詠珠は何も感じたことがなかった。楽しい、嬉しい、悲しい、さみしい、怒り。
幼児が感じるであろう感情を、詠珠は感じたことがない。
声を出したら、あの女の人のように悲鳴を上げるのだろうか。詠珠は幼いながらに、自分が望まれていないことを理解していた。
先生
月見里 詠珠
辺りを見回し、詠珠は少し気になる子を見つけた。
先生
先生
翠衣 縷々
先生
翠衣 縷々
先生
月見里 詠珠
翠衣 縷々
月見里 詠珠
先生
翠衣 縷々
翠衣 縷々
月見里 詠珠
翠衣 縷々
翠衣 縷々
月見里 詠珠
月見里 詠珠
翠衣 縷々
月見里 詠珠
月見里 詠珠
翠衣 縷々
月見里 詠珠
翠衣 縷々
月見里 詠珠
月見里 詠珠
月見里 詠珠
月見里 詠珠
その少年、翠衣縷々は、親から愛され、友達は多く、社交的で明るい子だった。
一人っ子のため、寂しい事はあったが、優しい親、楽しい友達に囲まれ、幸せだった。
しかし、縷々は少し他のこと違っていた。
縷々は、男だが可愛いものが大好きで、それを親にも中々言えなかった。
翠衣 縷々
そんなある日、縷々は引っ越した。
翠衣家の隣には、縷々の両親が働く会社の上司が住んでいた。
縷々は、親に上司となかよくしてほしいとよく言っていた。
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