好きすぎてこまるんですが!!!!

色々考えてたら、気づけば山田くんのクラス

ドアから顔だけ出して教室を見渡し、山田くんの姿を探す

突然降って来た声にビックリしてネコジャンプ

ピョーンと飛んだ先の後ろが壁で、後頭部を強打した。

頭を押さえてうずくまるあたしに、山田くんが駆け寄りしゃがみ込む

探してた人の声がすぐ近くでして、驚いてしまった

本当に山田くんは、色んな意味で心臓に悪い

途切れ途切れの山田くんの言葉に、不審に思い顔を上げると

謝りつつ、また笑ってるし

そんなのは、山田くんの可愛い笑顔に簡単に崩されてしまう

こっそりポケットから携帯を取り出し、カメラ機能を選択する

ピントを合わせて、山田くんのスマイルを………

あたしの手から奪われた携帯は、眉間にシワを寄せる山田くんの手の中

頭を下げて両手を手の平を上にして差し出すと、山田くんはそこに携帯を置いた。

また見透かされていた。しかも否定出来ない

あたしはこのドＳ山田くんには勝てないと悟ったので、わざとらしく話題を反らしてみたゾ☆

スカートの裾を握り締め、ドキドキしながら山田くんを見つめる

心臓が大暴れしてる中、山田くんは冷静に

それはとてもそうですが…‥

あたしの言葉を掻き消したのは、携帯の着信音

あたしの!?と思って確認するも、お違った

ということは、、、、

誰かと話してる山田くん

表情は真剣そのもの

スカートを払って立ち上がり、山田くんの横を通った瞬間

足が止まる

けれど、振り返ることはできなくて

山田くんの携帯を閉じる音にハッとして、

駆け足で教室に戻った