ずるい。

こんなん投稿してたなぁ（遠い目）シリーズ第2弾

紫桃

すごい短い

いつもなら目覚ましの音で起きるはずの朝。

（頬触

今日は顔に変な違和感を覚えて目が覚めた。

目を開けると、目の前にはニヤニヤしながら俺の顔を弄って遊んでいる彼氏。

いつもならこんな甘い言葉なんて絶対吐かない彼氏。

だからこそ、彼から吐かれた " 可愛い " に驚いた。

俺の顔を見るなり、煽り口調で話しながら嘲笑っている。

つくづく腹立つ奴だな。

そう一言吐き捨ててドアに向かって歩き出す。

こいつは気づいていないかもしれないが、俺が腹立っているのはさっきの嘲笑いだけが原因では無い。

ぐいｯ

ちゅｯ

2人きりの部屋に響くリップ音。

リップ音がなった後、しばらくの沈黙が俺らの間に流れる。

何も反応しない彼に更に腹が立ってきて、文句を言ってやろうと口を開こうとした瞬間。

再び彼と俺の唇が重なった。

起きたばかりで脳がしっかり働いていないからなのか、

はたまた相手がこいつだからなのか、全然上手く舌と息が回らない

いつもとは違う深いキスに戸惑いながらも、俺は頑張って彼のキスについて行く。

流石に息の限界が来て彼の胸板をトントンと叩く。

案外すんなり辞めてくれて、優しいなと思っていた俺が馬鹿見たい。

どうせ此奴にこんなことを言ったら、また弄られて終わるだろうけど

何となく、今は言いたい気分だから__

（撫

彼はそう煽りの言葉を置いて、部屋を出ていった。

俺が彼奴にギャフンと言わせられる日は来るのでしょうか……

がちゃんｯ

ずるずる（壁沿座