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好き。好き。好き。好き。読み返し決定しました。はい。🥹🫶🏻💕
すかんでぃなびあ
すかんでぃなびあ
すかんでぃなびあ
すかんでぃなびあ
すかんでぃなびあ
すかんでぃなびあ
8月某日
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真っ白な病室のカーテンが揺れて、日の光にあの人が透ける。
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ちょっと毒舌なこの人と関わりを持つようになったのは、今から2週間ほど前のこと。
今思っても、かなりおかしな出会いだったと思う。
ある、雨の日の深夜。
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小走りで駆け出したとき、目の前に人がいることに気づいた。
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ぶつかった彼はずぶ濡れで、手にカッターナイフを持っていた。
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彼は徐ろにカッターを首元に添えて、こちらに向け虚ろな気な笑みを浮かべている。
カッターを持つ右手の手首には、自傷行為の跡が大量にあった。
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彼はカッターを首元に添えたまま話し続ける。
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本当は早く止めないといけないのに、彼の放つ言葉に縛り付けて動けない。
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俺が返事しようと思ったときには、もう遅かった。
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誰に向けたか分からない別れを告げて、カッターを持った手を動かす。
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微かな音とともに、瞬間、赤黒い液体が噴き出す。
そのまま彼は地面に倒れ、血液がアスファルトを濡らしていった。
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頸動脈が切れてしまったら、失血死で一巻の終わりだ。 いくら彼が死にたがっていたとはいえ、ここでそのままになんて出来る訳がない。
錯乱しながら電話をかけると、思ったより早く救急車が来た。 なぜか俺も同伴することになってしまい、そのまま病院についていく。
医者らが彼の処置をしている間、治療室の廊下でただひたすら待つ。 気が気じゃなかった。
看護師
看護師
看護師
彼の名字は大森と言うのか。 今初めて知った。
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看護師に黙ってついていくと、病室に案内された。
看護師
看護師
看護師
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消灯時間をとっくに過ぎた薄暗い病室の中で2人きり。
薄く目を開いた彼は、俺の姿を見るなり顔を顰めた。
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彼の首には包帯が巻かれている。
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折角命を助けたのに、って思ったけど、彼の言うことは正論だ。 所詮は俺の偽善に過ぎない。
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必死に言葉を紡ぐと、自然と涙が溢れる。
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気まずい沈黙が訪れるが、それは一瞬で過ぎ去った。
看護師
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どんな言葉をかけるのが正解なのか。 俺にはわからない。 だから、思ったことをそのまま言う。
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返事は返ってこなかったけど、きっと届いていたと思いたい。 心残りはありつつも、その夜は病室を後にした。
それから数日後、俺は居ても立っても居られなくなり、彼の元を訪れようとした。
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あの時と同じ看護師を見つけたので、勇気を出して声をかけた。
看護師
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看護師
看護師
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看護師
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看護師
看護師
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看護師
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プライバシーのこともあり、看護師は彼について多く語らなかった。
だがおそらく、彼の行動や言動から察するに、精神を病んでいたことが分かり精神科に移転したんだろう。
あれから1週間ほどが経ち、面会が解禁された頃に会いに行った。
最初は少し嫌がられていたように思えたけど、それでも根気強く会いに行くうちにだんだん打ち解けていった。
彼との心の距離が縮まっていくのは嬉しかった。
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窓際に置かれたベッドにもたれる彼は、綺麗な顔をしていた。
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彼は、目線を窓の外に向けたまま話し出す
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相変わらず目線はこっちを向かない。
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うっすら秋を感じられる風で靡く彼の長めの髪。 端正な横顔を見つめることしかできない。
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彼は、行き場のない言葉を淡々と紡ぐ。 一方通行な会話だけど、彼の話を聞いていると、不思議と落ち着いてくるんだ。
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あ、初めてちゃんと笑ってくれた。
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すかんでぃなびあ
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すかんでぃなびあ
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