学校の帰り道、

急にこっちに突っ込んできたトラックに避けきれなくて死を覚悟したその時、

見知らぬ男の人が僕の腕を引っ張って、

そのまま近くの家に連れ込まれた…

男の人が僕を押し倒す

男の人の息が荒い

抵抗したくても声も出ない

怖い、誰か助けて…

全身に悪寒が走った

嫌な予感しかしない

今から死ぬよりも嫌なことをされるのかもしれない

そう思うと助けてもらえなかった方がマシだったのか

早く帰らないと怒られちゃう

あ、だんだんと意識が飛んできた…

慣れた手つきでカーディガンを脱がされる…

目の前が真っ暗になった……

……………………………………………

あれからどれくらい気絶していただろうか

起き上がると僕のお腹の上に、さっき脱がされたカーディガンがかけてあった

右の袖を見ると、ボタンのほつれが直っていた

自分の身体を見ても着衣の乱れは全くなくて、畳のシワだけがついている

…僕を家に連れ込んだ事は犯罪だけど、本当はいい人なのかな

だけど、帰ったら通報した方がいいよね…

やっぱりそんなことなんかなかった

どうして目を覚ますまで僕を待っていたんだ

そんなことを考えている暇なんかないから逃げなきゃ…！

助けて

誰でもいい、誰でもいいから助けて…

ピーポーピーポー…

ああ…助かったのか…

男の人は逃げようとしたけどその場で取り押さえられて連行された

でも

地獄が終わる訳じゃない

またこの日常が戻ってきたのか

どうせ僕の分なんか最初から用意されてない

殴られるから早く帰らなきゃいけない

あのまま監禁されたままの方がよかったのかな

変なことされてもきっと母さんよりはマシだったのかな

あのままトラックに轢かれて死んだ方がマシだったのかな

母さんはきっとまだ、僕のことを愛してくれてる

そう信じ続けても、意味なんか無かったのかな…

終

よく分かんないストーリーで、すみません