コメント
2件
気づきませんでした(( 確かにぃってなりました笑 苗字呼びもいいけど名前呼びてぇてぇ
いつもの注意です ▼
注意事項は1話に記載済
※名前・名称やファンマ等をそのまま表記せず、 伏字でお願い致します。(桃、🩷等)
俺達以外誰もいない教室。
真夏の暑い季節も過ぎ去り、カッターシャツ1枚では少し肌寒くなってきた頃。
「今日何食べようかな〜」
夏バテから復活し、すっかり食欲も元通りになった彼は今日の献立に悩んでいるようだ。
もっといっぱい食べさせておきたい、来年の夏に備えて。
「鍋どうすか」
「鍋!」
分かりやすく目をキラキラと輝かせるらん。
「珍しい食材使ってる店があるんだってさ、どう?」
「行く!」
なつの情報網に感謝だ。
こうやってまた、らんと過ごせる時間が出来たんだから。
「ふーっ」
寒いのか、両手を擦り合わせ息を吐くらん。
シャツ1枚で、ブレザーもカーディガン等も着ないで、 昼間は無邪気にはしゃいでいた彼。
そろそろ日も暮れそうな時間帯で、昼間よりは気温も下がり、 カーディガンを着ている俺ですら少し肌寒さを感じる。
「コレ着といて」
俺は自分のカーディガンを脱いでらんの背中にかける。
「え!だめだめ!いるま風邪引くやん!」
そんな体弱くねえーよ
「お前が風邪引く方が問題なんだよ」
「いや変わらんし、俺はお前が風邪引く方が嫌だ!」
こうなったら頑固ならん。
埒が明かない。
俺にも譲れないものがあんだよ
「なら、暖まることする?」
教室、教卓が置かれた他より1段高い段差に2人座っていた。
隣に座るらんに迫り、鼻と鼻が触れるまでもうあと数cm。
「なッ...、」
喋る隙も与えないように、背中側のズボンからシャツを引っ張り手を忍ばせる。
「ひッ...」
冷たかっただろうか?
顔を近づけ、唇を奪おうとすると、 優しく俺の顔に置かれるらんの手。
服の中に忍ばせた手とは逆の方で、らんの手を掴み俺の顔から退かせる。
「ここ、学校ッ...だって」
「そうだな」
その背徳感すら臨場感に変えて。
恥ずかしそうにするらんを見て、俺のキュートアグレッションは加速する。
「誰か...来るかも」
俺を上目遣いで見上げる。
「もう誰も残ってないだろ」
そのまま上半身もらんの方に近づけ、らんを床に組み敷く。
「ちょッ...ちょっとッ.../」
「んー?」
背中側から手を抜き、次は前から手を忍ばせる。
「ほんとッ...、まって.../」
反応が可愛すぎて、調子に乗って出来る所までしてしまいそうだ。
本気でやるつもりはねーよ
学校だぞ、バカか
「ほんまかわいーね、お前」
「......ッ//」
愛しい想いが溢れ、思わず顔を近づける。
キスされると思ったのか、ギュッと固く目を瞑るらん。
...ははっ、これはYesってことだよな?
そのままキスをする為さらに顔を近づける。
その瞬間
ガラガラガラガラ
教室の扉が開かれる音がして、俺は反射的に音のした方を向く。
らんも分かりやすく肩を跳ねさせ、俺と同じ方を向いた。
白兎ぬこ