ぴぴぴっ.
静まり返る我が家に体温計から発する 機械音が響く。
R .
平熱に戻って一安心。
熱が完全に下がるまで1週間もかかってしまった。
ぴろりん.
バイブと共にスマホが音を出す。
体温計を置き、見てみると 共有スケジュールアプリからの通知だった。
《今日の皆さんの予定🗓》 15:00〜 テレビ収録📺
そういえばこれ今日だっけ。
LINEの通知を遡ってみると『🍏』のグループLINEに motokiから
「ryoちゃん明後日来れそうだったら連絡してね。」
と、一昨日にきていた。
この日は辛くてスマホなんて触れなかったから 気が付かなかった。
申し訳ないなぁと思い、今返信する。
「ごめんね、今気がついた💦今日熱下がったよ❗️ 行けます🫡ご心配おかけしました🙇♂️」
そう返し、気分を病人モードから脱却するために カーテンをばさっと開けてみる。
R .
昨日の天気とは打って変わり、晴天だ。
昨日は東京なのに 少し雪が積もるほど天気が荒れていたのだ。
空気の入れ替えと 霜が着いた窓を拭き そのまま開ける。
R .
物凄く寒いが、陽の光が気持ち良い。
..そういえば走る日課も途切れちゃったな。
R .
仕事に行く前に少し走ろうと思い、 ランニングウェアーを手に取る。
帽子を深く被り 髪の毛をゆう。
R .
と 誰もいない家に向かって言葉を吐き出し 玄関を出た。
走るために持ち物はスマホとイヤホン。 そして腕に着けているApplewatchという必要最低限の物。
Applewatchに走った距離を見れるように アプリを起動し イヤホンを耳に付ける。
イヤホンのケースやスマホは落とさないように チャックの着いたポケットの中に入れる。
少しだけ弾んだり アキレス腱を伸ばすストレッチを行い イヤホンから流れてくる「Magic」に合わせながら リズミカルに走り出す。
少しずつ息が上がってきて 心拍数が増加しているのを感じる。
白い息を吐き、冷たい空気を吸う。
早朝(7:00)であり 尚且つ東京とはいえ 田舎の方を走っているので周りには誰もいない。
R .
誰もいないからこそできる走りながら鼻歌。
走りながらなので音程はばらばらで 他人になんぞ聞かせてはいけないクオリティなのだ。
自然のありふれた早朝で誰もいない澄んだ空気は 空気が汚いで有名な東京でもおいしい。
冬なのに体は熱くなり 心地がいい。
でも 空気は乾燥して 冷たいので 息を吸う度 肺にグサグサ棘が刺さるような感覚がはしる。
R .
気分が良い。最高だ。
そう思い 歩を進めていると 突如 足がガクつく。
R .
ばたんっ!
別に何かに引っかかったとかでは無い。
普通に倒れたのだ。
「転んだ」ではなく 「倒れた」のだ。
R .
膝は少し擦りむき、血が出ている。
R .
僕はここで違和感を覚えた。
膝を擦りむいたことに対してでは無い。
R .
動悸が止まらないのだ。
Applewatchを見るとまだ400m地点。
いつもなら5kmぐらい余裕で走れるのに。
別に早く走っている訳でもないのにどうしてだ?
R .
次に吐き気が襲ってきた。
それと同時に視界が真っ暗に。
なんだこれ、貧血か?
病み上がりなのにいきなり走りすぎたかな。
R .
1週間サボったくらいでこんなにも体力が無くなるものなのか と落ち込む。
これから体力戻すまでに何日ぐらいかかるかなぁ。
コメント
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今連載している漫画をその日に買って読んでいる気分!めっちゃ楽しい!そいと、これが無料で読めちゃっていいんでしょうか?笑
病院へ行きましょう涼ちゃん!!連れていきます✋
ええぇぇやだぁぁ😭嫌な予感すぎる、、病院いってぇぇぇ😭😭