すち
ぼくの視界いっぱいに広がる店々、 話したり、笑ったりして行き交う人々
この都市で、結構大きめだと 噂されるこのショッピングモール。
一度中に入ると、その迫力に 圧倒した。
すち
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と、ひまちゃんは笑う。
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もう覚えてないかもだけど、 とも付け足して。
すち
…よく昔来ていた。
その言葉に、何故かぼくの 心が動いた。
すち
だって、こんなでかい ショッピングモールを 大好きなひまちゃんと回れてたから。
すれば
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と言って、僕らは2人で笑った。
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すち
差し伸ばされた手は温かくて、 大きかった。
ぼくを包み込んでくれる、 そんな気がした。
まず向かったのは、 沢山の本が置かれた書店だった。
中は静か…ってわけでもなく、
子供達が、来ていたり 男子高校生のかたまりが、 新作の漫画を探したりなんて いろいろなことをしていたから。
すち
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すち
意外に、何も考えはなかったらしく ぼくらも何か面白い本があるか と探した。
高校の時の参考書を見つけたら
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すち
変な表紙の本を見つけたら
すち
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興味のある本を見つけたら
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すち
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すち
みたいに話をした。
ほしい本はほぼ買って、
ぼくらは書店を出て行った。
次に向かったのは服屋。
そこにはぼくが知らないような、 カラフルなやつがあったり、 唯々シンプルなやつがあったりした。
ここでは2人で 小さなファンションショー みたいな事をした。
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とか
すち
とか
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とか
すち
とか
思う存分はしゃいだ。
店員さんに少し睨まれるまで、 ぼくらはふざけきった。
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すち
と、笑いながら ぼくらは服屋を出た。
次に向かったのは ゲームセンター。
そこにはクレーンゲームや、 リズムゲーム、プリクラなど、 たくさんの台が置いてあった。
すち
すち
と、一つのクレーンゲームの商品を 指さす。
そこに置いてあるのは、 赤いなんか…口開いたリンゴみたいな ぬいぐるみ。
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と、リュックを下ろす。
すち
と、ぼくは応援する。
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すち
ひまちゃんは、投入口にお金を入れた
台が起動する。
それと同時に変な音楽が流れる。
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カチ、と降下のボタンを押すと、 クレーンゲームのアームはゆっくりと下がってぬいぐるみに触れた
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ひまちゃんはぼくのほしいと言った ぬいぐるみを抱えて
ぼくに向かってピースをした。
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すち
すれば、はい、とぬいぐるみを ぼくに渡してくれて
すち
と、褒めると
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と鼻を高くした。
ぼくらはこのぬいぐるみを複数体と 他にもあった可愛いやつ 3種類くらいを確保して、 ゲームセンターを出た。
すち
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すち
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そう僕らは話す。
本と、ぬいぐるみを抱えて、 ぼくらはあるく。
歩いていると途中に、
どこかポツンと空白のように開いた 空間があった。
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すればふっと脳内に何か…
すち
それは多分、 昔の記憶。
コメント
30件
物語作るの上手すぎ…尊敬✨ 次回作も楽しみに待ってます(っ ॑꒳ ॑c)待機
初コメ失礼します! すちくん思い出した!?今回も良かったです!続き楽しみです!
めっちゃ見るの遅れました💦 師匠〜やっぱりすちくん可愛いです(*´`)