主。
主。
START(やや強制
泣いたせいで目が真っ赤。
黄
桃
赤
桃
ふたりを玄関まで送り、俺はリビングに戻った
桃
返事なんてこないのに無意識のうちに名前を呼ぶ
桃
返事を期待してんのか
桃
愛してやれなかった自分が憎い
桃
俺が死ぬことを青は望んでなかったとしても
青がいない世界で生きることを想像するだけで涙が止まらない
桃
唯一リビングの棚に置いてあった写真立てを見る
微笑む青を見て胸が締め付けられる
桃
俺は、青が自分のことを刺したカッターを持ち、
それをお腹辺りに向けた
桃
最期に名前を呼ぶ
すると……青の寂しそうに微笑む顔が鮮明に浮かぶ
桃
そう言って、俺は自分を刺した
桃
視界が狭くなっていき
それと同時に俺のからだも崩れる
意識が飛ぶ直前、青の写真立てが目に入る
桃
俺の意識はそこでなくなった
赤side
赤
人の彼氏を取って、俺は本当に最低なことをした
許されるとも思ってない
赤
結局青ちゃんを自殺にまで追い込んだ
葬式も終わり、さっきまで桃ちゃん家にいたけど
帰ってきてからなんとなく嫌な予感がした
赤
赤
もう別れたとは言え心配で
俺はLINEした
赤
赤
本当は好きだった彼女が亡くなって大丈夫じゃないはずだけど
大丈夫だってLINEがくることを期待していた
赤
そう伝えてしばらくLINEがくるのを待つ
でも桃ちゃんからLINEがくることはなかった
プルルルル‥
赤
電話が来た
赤
電話に出ると、それは桃ちゃんではなかった
看護師さん
赤
看護師さん
看護師さん
赤
看護師さん
看護師さん
赤
あぁ、嫌な予感がしたのは本当だったんだ
看護師さん
赤
看護師さん
赤
そう返事して俺は通話を終えた
いそいで準備をして病院に向かった
赤
桃
看護師さん
赤
こんな苦しいことってある、?
青ちゃんまで亡くなってしかも桃ちゃんまで亡くなってさ
でも桃ちゃんは、苦しそうな顔はしてなかった
桃
おだやかな、安心したような顔
あの世で青ちゃんに再会したのかな、、
赤
俺はそうつぶやいて桃ちゃんから離れた
そして……黄ちゃんに連絡した
黄ちゃんは、悲しそうな声で「そうですか‥」とつぶやいて電話を切った
俺のメンタルもやられていた
桃
だけど……桃青が幸せになれたのなら
それ以上なにも求めない
桃side
桃
青
桃
俺は青のからだを抱きしめた
細くて今にも折れそうな身体
それを優しくでも離れないように抱きしめる
青
青の瞳から綺麗な涙がぽろぽろとこぼれおちた
青
桃
2人で抱きしめてから俺は言った
桃
青
青
青は笑った
俺は……青を幸せにすると誓った
青side
桃
桃
僕は今、幸せです
あの世で桃くんと結ばれて、今は来世。
……好き。
大好き。
愛してる。
青
もう、離れ離れにはならないよッッ
僕は……綺麗な空の下で、桃くんにお返しのキスをした
主。
主。
~🕊️END🕊️~
コメント
4件
私すごいこの物語好きです!