… あぁ、 …。 ぼびーは、 俺と 肩を並べたくないと言った。俺にとっての相棒は、後にも先にもあいつだけだと思ってた。活動始めてからも、100万行くってことだけを目標に日々走り続けた。 方を並べ、2人で。 もちろんあいつの方が全て上なのは知っていた。
でもそれでも、俺とお前は相棒だと信じて疑わなかった。
「 謝らんと、 」
そんな、 意味のあるかも分からない謝罪をしに行く 。行こうと思ったのに。 過去のことがフラッシュバックした。 怖くて怖くて仕方ない。怖い、苦しい。 また裏切られた。 アイツがいるから俺はずっと笑っていられたのに。 お前も俺を捨てるの?家族に見捨てられた俺からしたら、本当にお前が支えだった。 苦しすぎて息がしずらい。 何とか助けを求めたくても声が出ない。だから、隣の部屋にいるぼびーに助けを求めることにしたんだ。 どん、どん、っと隣の部屋への壁を弱く叩いた 。 俺とぼびーが昔作った、2人だけの モールス信号のような暗号。祈りを込め 一定のリズムで叩き「助けて」と暗号を示した。 ぼびーから、 「行く」とだけ暗号が帰ってきて、すぐにぼびーが部屋に飛び込んできた。 赤く腫れた頬を諸共せず、 苦しげに息を漏らす俺の背中を摩った
しろside
「ごめ、 ッなさ、゛ 、!!!いくな、っ、捨てないで、っ、 」
先程暗号で助けが求められたから。緊急だと思って急いできたらニキが俺にすがりついてきた。謝罪を連呼し 、俺に抱きついている。俺の神様が 、俺に。
『 大丈夫よ、にき。 俺もすまんな、俺とお前はずっと相棒やから。 』
相棒、100万。それに固執していた彼にそう告げてみた 。驚いたように目を見開き、嬉しそうに頬を弛めた 。可愛い。ふとそう思った 。俺にとっての神様は、俺がいないと生きていけないらしい。 こんなに幸せなことは無い 。無敵だと思ってた、 過去を引きずる俺とは違ってもう忘れている明るい人間だと思ってた。実際は、俺という〈依存相手〉がいないと生きていけない弱くダサい人間。
「 で、でもっ、また、っおまえも、 」
捨てるんじゃないか。それを言おうとした彼の口を俺の口で塞いで 。
『 そんなに不安なら、 セックスしようぜ。 』
なんて酷く軽率に言った 。俺は、ニキの下で快感を煽られる感覚がくせになってしまった
「 流れでしたけどさ、 僕やっぱ、お前のこと大好きだわ、 」
『 俺もすき。 』
あぁ、俺がいないと生きていけない俺の神様。ダサくて弱くて人間くさい、大好きで大嫌いな相棒 。
ずっとずっとずっとずっと、 離さないで 。
コメント
15件
なんでこんなにも私に刺さる作品作れるんですか!?ほんとにいっつも漁っては神作品しか出てこない作家さんなので、感謝してもしきれないです、、いつも神作品産んでくださってありがとうございます、、。
続きありがとうございます! 完全にぶっ刺さりました… せんせーのニキさんに対する「神様」っていう表現めっちゃ好きです!!
めっちゃ刺さった ありがとうございます