「ああ、そういう感じか、」俺は初めて小説を描くキャンバスを開いた。俺は中学2年生で中高一貫校に通っている。この小説はそんな平凡な俺が主人公。
第1話
俺の学校は明日スポーツテストがある。ということはシャトルランがあるということだ。正直言ってとてもしんどい。俺は走るのが超が何個着いても足りないくらいの苦手だ。確か去年は35回?だったかな、きっと今回もそんなもんだろう。でも今回は幸運と言うべきか不運と言うべきか、俺の初恋で幼馴染である颯太が同じクラスである。颯太はファンクラブができてしまうほどのイケメンだ。こんな少女漫画のような展開、って思うかもしれないが、事実なものはしょうがない。
正直シャトルランで颯太に失態を晒すのはかなり辛い。颯太が俺など気にしていないのはわかっているが、それでも好きなのだから気にしてしまう。あいつの事だから女子の声援もすごいんだろうな、
案の定シャトルランの結果は45回だった。去年より10回も伸びたと言えば聞こえはいいが、男子で45回はかなりやばい。息あがりながら真っ赤な顔で呼吸していると颯太が走っているのが見えた。あいつはすげえな、運動系の習い事をしているわけでも運動部に入っている訳でもないのに超運動できるんだから。うらやましー、と思って見ていると颯太が気づいて、走りながらぶんぶんと手を振ってきた。ばかか?あいつ、余裕ぶっこいてんじゃねえw、と思いながらも少し、いや、かなり嬉しい自分がいた。
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